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平田 秀

特任研究員,博士(文学)

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534 東京都府中市朝日町 3-11-1

Email: hiratashu[at]aa.tufs.ac.jp

個人ウェブサイト:

研究テーマ:日本語の音声・音韻,日本語アクセント論


三重県の方言のアクセントを研究しています

三重県の方言は,大きく2つに分類することができます。1つはいわゆる「関西方言」と似たアクセントをもつ方言で,津市や四日市市など,県の北部・中部で話されています。もう1つは,関西方言と大きく異なって聞こえるアクセントの方言で,尾鷲市や熊野市など,県南部の地域で話されています。私は現在後者の方言に興味をもっていて,尾鷲市内で現地調査を行っています。
私が尾鷲市で調査を行った結果,とても複雑なアクセントの方言が話されていることが分かりました。上に書いた通り,関西方言と尾鷲市の方言の発音は大きく違います。しかし,両者を見比べてみると,かつては近い関係にあったことが見えてきます。尾鷲市の方言の複雑さは,数百年前頃に関西方言から分かれ,のちに独自の「進化」をとげてできあがったものだと私は考えています。「今,方言がどのような姿をしているか」「なぜ,そうなったのか」の両方に関心をもって研究をしています。

最近取り組んでいること:

「どの方言とどの方言が親戚関係にあるか」という観点に基づく,三重県で話されている方言の分類は早い段階で行われています。しかし,それぞれの方言がどのような特徴をもつかについては,未解明の部分が多く残されています。現在,これまでに調査をしたことのない三重県南部の地区や,三重県に隣接する和歌山県東部での調査を準備しています。


研究プロジェクト:


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