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大津谷 馨

特任助教

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534 東京都府中市朝日町 3-11-1

Email: otsuya[at]aa.tufs.ac.jp

個人ウェブサイト:

研究テーマ:メッカ・メディナ史,歴史叙述,知識人や写本の移動,翻訳,超域的文化交流


知識人や写本の移動、史書の翻訳から、超域的文化交流を考える

私は,人・知識・モノの移動や地域を超えた交流の問題に関心を持っており,様々な移動の交差点としてイスラームの聖地メッカ・メディナの歴史を捉えようとしてきました。
特に,博士号取得までは,主に14世紀から16世紀初頭を対象に,イスラームの巡礼・参詣ネットワークの中心としての両聖地の特徴が,両聖地における知識人の社会的活動や地方史叙述などの知的活動に与えた影響を研究してきました。その中で他地域から両聖地への人や知識の流入が両聖地の歴史において果たした役割の重要性が見えた一方で,逆に、両聖地から他地域への人・知識・モノの移動についても関心を持つようになりました。
ベルギー留学中に恩師から学んだのは,好奇心と徹底的な調査・読解から面白いものは生まれる,ということでした。大きなスケールで歴史を捉えることを楽しみつつ,現地に通い地道に史資料を集めて丁寧に読むことを大切にしたいと思っています。

最近取り組んでいることは?

現在は,特に中近世ペルシア語文化圏やオスマン朝における両聖地にまつわる年代記・伝記集・歴史地誌などのアラビア語写本の流通と受容,これらの史書のペルシア語やオスマン語などへの翻訳,またこれらの史書に携わる人々の移動とオスマン朝期ヒジャーズの歴史叙述といったテーマを切り口に,超域的な文化交流の問題に取り組んでいます。
また2023年秋にベルギーのリエージュ大学に提出した博士論文を英語の単著として出版することを目指しています。


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