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宇山 智彦

教授

東京外国語大学
アジア・アフリカ言語文化研究所
〒183-8534 東京都府中市朝日町 3-11-1

Email: uyama[at]slav.hokudai.ac.jp

個人ウェブサイト:

研究テーマ:中央アジア近代史・現代政治,ユーラシア国際関係


中央ユーラシアの歴史と現在から世界を見る

①中央アジア近現代史,②旧ソ連諸国現代政治,③ユーラシア国際政治,を三本柱として研究を行ってきました。①は,ロシア帝国期・革命期のアラビア文字カザフ語史料とロシア語の文書館史料を読みながら,帝国の統治構造や革命期の政治変動の中でのカザフ知識人の活動を分析する作業を中心とし,オリエンタリズム論やソ連期の民族史論,現在の歴史認識の問題にも取り組んできました。②ではソ連崩壊期以降の中央アジア諸国の権威主義体制の形成,地域紛争,イスラーム運動などを扱い,ロシアやコーカサス諸国の政治にも目を配っています。③では旧ソ連地域の国際政治を,大国・小国間関係を軸として分析し,日本の中央アジア外交についても提言しています。こうした研究を,地域だけでなく世界の理解に活かせるよう,さまざまな地域を専門とする研究者たちと共に,比較帝国史・比較植民地史,比較政治,大国主義の現代史などのプロジェクトを遂行してきました。

最近取り組んでいることは?

ソ連時代のモスクワに留学したのちにロシア帝国論を研究し,ロシアの良い面・悪い面をよく知る者として,ロシアのウクライナ侵略についての解説を発信するとともに,ウクライナ研究の振興を含むスラブ・ユーラシア研究全体の見直しと,アジア・アフリカを含む現在の世界にとっての帝国主義・大国主義の意味の考察に取り組んでいます。現在の侵略戦争をめぐる事態は,ロシア帝国期・革命期に諸民族の自立を目指した人々の活動の研究を深めることの重要性を改めて示しているとも考えています。


研究プロジェクト:



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