国立民族学博物館所藏「中西コレクション」
B22
『リグ・ヴェーダ』聖典の写本
テルグ文字サンスクリット語

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インド最古の聖典『リグ・ヴェーダ』の貝葉写本です。

本来、インドの聖典は、師から弟子への口頭による伝授によってのみ伝えられて来ました。紀元前1200年ころに作られたと考えられている『リグ・ヴェーダ』の伝承も2000年以上にわたってそのように伝えられて来ました。

しかし、いつのころからか、記憶力の不備をおぎなうために貝葉に書き記されるようになりました。テルグ語の話されるアーンドラ・プラデーシュ州のバラモンたちは、ヴェーダ聖典の伝承を良く伝えており、虫に食われるために2〜300年しか保たないこうした貝葉を写し直しては保存してきました。

(ペーリ・バースカララーオ)