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2010(平成22)年度 教育セミナー報告

臼杵 悠(一橋大学大学院経済学研究科)

 この教育セミナーに参加し、最も印象深くかつ有意義だったのは、中東やイスラームを学ぶというだけでなく、それらを研究する方々との出会いがあったことだと強く感じています。

 自身の状況として、自分の大学だけでは、中東あるいはイスラームについて話せ、かつ話がある程度通じる相手、特に同世代の相手と会う機会がほとんどありません。さらに自分の大学のみでは学べる分野も限られているため、中東・イスラームにおける他の自分の研究する分野以外の分野も知りたい、と思ったときにどうしても限りがあります。もちろん、本や論文は多くありますが、やはり直接聞くこととはまた違います。そのため、他大学の先生、学生と直接交流できる今回のセミナーはかなり貴重で、たいへん楽しい機会となりました。

 具体的には、先生方や受講生含めて、日々どのようなことを考えて研究に臨んでいるのか、という研究姿勢の話から、一般的には珍しい中東への留学についてまで、日ごろはあまり聞く機会がない、しかし重要なことを伺えました。さらに、受講生の発表についても、発表の仕方や、またそれに対する先生方や他の受講生からの質問は、大変参考になりました。どういうときにどういう質問をされるのかなど、自分自身への問いにもなった時間でした。他にも、講座の後に行われた飲み会では中東・イスラームに関連したジョークが飛び出すなど、このセミナーならではの体験もありました。

 個人的な話として、大学の授業の関係で2日しか参加できなかったことがたいへん悔やまれます。このため、最初は受講をためらっていました。ですが、2日でも許可していただき、参加しましたが、参加して本当に良かったと感じています。このセミナーを受講していなければ、もしかしたら出会えなかったかもしれない方々の知識や考え方に大きく影響を受け、自分自身の研究を改めて考えるきっかけとなったからです。とにかく悩む前に実行してみる、ということを強く認識したセミナーでした。今後の研究において刺激になりました。

 最後に、この機会を提供してくださった関係者のみなさま、ありがとうございました。

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