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2010(平成22)年度 教育セミナー報告

近藤 重人(慶應義塾大学大学院法学研究科)

 この度は、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所主催、平成22年度中東☆イスラーム教育セミナーに参加させて頂きました。4日間に日程ではありましたが、毎日非常に得るものが大きく、私の今後の研究の方向性を考える上でも大変貴重なセミナーでした。

 本セミナーは、主に大学院博士課程の学生を対象にした研究セミナーとは異なり、貴研究所の先生を中心とした先生方の講義が含まれていることが一つの大きな特色になっていると思います。先生方の講義はどれも有意義で、刺激を受けたものばかりでした。東長先生には、単に先生のご専門だけでなく大学院で勉強すること一般に関して、非常に元気づけられるアドバイスを頂けました。近藤先生からは、イラン史研究の大まかな流れを、歴史的事象と合わせて解説して頂けました。斎藤先生には、普段あまり意識していなかった人類学的研究の面白さを教えて頂きました。錦田先生、川端先生にはそれぞれパレスチナ研究、マレーシアのハラール戦略についての興味深いお話を拝聴しました。最後に、間先生には米国の学会でも発表された最新の比較政治の議論を展開して頂き、大いに刺激を得られることができました。もちろん、ここに挙げた先生方以外に、質疑・応答の時間を使って私たちに大きな示唆を与える数々のアドバイスを下さった、飯塚先生、黒木先生、高松先生、吉村先生、床呂先生、西井先生、大川先生の各先生方には感謝でいっぱいであります。

 また、他の参加学生の発表にも大変感銘を受けました。佐藤さんは私と同様、クウェートについて研究していますが、私が気付いていなかったことをたくさん気づかせてくれました。鈴木さん、西園さんはそれぞれ非常に詳細にパレスチナのインティファーダとそのナショナリズムに通じてらして、勉強になりました。中国回族という興味深いテーマを扱われている山崎さん、私の研究にも通じる歴史的なアプローチを取っている増野さんのご発表にも大変刺激を受けました。

 このセミナーの影の特色と言えると思いますが、毎晩開催されたセミナー後の一杯は非常に楽しい一時でした。そういった食事の場でも先生方や優秀な学生たちとたくさんお話することができました。このように、セミナー中もその後の懇親会もたくさんの先生方に指導して頂けるこのセミナーは、なんて私たち学生にとって幸せな環境なのだろうと何度となく思っておりました。このセミナーでいろいろと学んだ多くのことが今の私の大切な財産です。最後に、この素晴らしい機会を提供してくれた栗原研究所所長、そして応募時点からセミナー中まで何から何まで私たちの活動をサポートして下さった千葉さんに心より御礼申し上げます。本当にどうもありがとうございました。

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