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2009(平成21)年度 教育セミナー報告

清水 雅子(上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻)

 2009年9月14日〜17日に、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所で行われた「中東・イスラーム教育セミナー」に参加させていただいたことは、私の研究と研究生活にとって非常に貴重で、意義深い経験となりました。発表の機会と、発表へのコメントをいただけたことはもちろん、先生方のセミナーや他の受講生の方々のご発表はどれも刺激的で、視野を広げるとともに、自らの研究姿勢について考えさせられることばかりでした。皆様に心から感謝しております。ここでは、簡単ですが3点ほど感想を述べさせていただきたいと思います。

 第1に、ゼミとは異なる緊張感と、かつ研究会とは違う教育という目的の下で行われるこのセミナーは、発表者にとって他では得られない貴重な機会でした。私の発表は大変拙いものでしたが、大変ためになるご助言・ご質問をいただくことができました。ディシプリンの観点から、また研究対象の思想研究の観点からそれぞれご助言いただき、それは私の研究したい内容にまさに合っていて、直接ためになることばかりでした。他方で、分野の異なる先生方からいただいたご助言は、自分が普段意識していない重要な観点について極めて示唆的でした。また、受講生の方からも非常にためになるご助言をいただき、大変刺激的かつ衝撃的で、目標ができました。さらに昼食の時間も、近くの先生方や受講生の方々が次々にご助言をくださり、とても感激いたしました。深く感謝しております。

 第2に、他の受講生の方々のご発表と、質疑応答を伺えたことは、視野を広げ、研究の方法を考える上で大変ためになりました。そこでは、自分が普段取り組んでいない、そしてほとんど知識のない多様な分野に、極めて重要な研究課題が多数存在することを強く実感させられました。それぞれの方のアプローチから、自分の研究にとって手掛かりになることがたくさんありました。そして質疑応答で話されたことは全て、どのように問いを立てるか、といった研究における問題に関して非常に示唆的でした。

 第3に、様々な研究領域で第一線で活躍されている先生方のセミナーを受けられたことは、研究の最前線を垣間見るとともに、日頃の自らの研究姿勢について考えさせられる、またとない機会でした。以前からお世話になり、尊敬している先生方が、大学院生時代の反省点として語られたお話は特に、胸に迫るものばかりでした。自分の研究が進んでいないことは怠けている自分の責任だと、その当たり前のことがようやくわかった気がいたします。

 最後に、全ての方々に深くお礼申し上げます。今回のような貴重なセミナーに参加させていただき、どうもありがとうございました。先生方、受講生の方々、事務局の千葉さん、弱気の私が発表を終えられるよう支えてくださった全ての方々に、心から感謝いたします。大学院に入学して、毎日人に感謝することばかりですが、それが何倍にも濃縮された4日間でした。今回のことを、これからの研究と研究生活に最大限活かしてまいります。来年度以降も、たくさんの人がセミナーに積極的に参加し、この機会を逃さすことのないよう願っております。どうもありがとうございました。

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