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2009(平成21)年度 教育セミナー報告

野辺地 あかね(上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻)

 9月14日〜17日の4日間にわたって行われた中東・イスラーム教育セミナーは、研究の方向性をつくる機となる密度の濃い時間を提供してくれた。教員スタッフによるセミナーや受講生の発表は論文とは異なる熱をもち、刺激に富むものであった。また、微醺を帯びつつ先生方の研究談義を拝聴した夜は、決して忘れられないものとなった。有意義すぎるほどの4日間であったが、以下2点に要約してセミナーの感想を述べさせていただく。

 最も強く感じたのは、専門地域・ディシプリンについてそれぞれ精通した教員スタッフから指導して頂けることの幸運である。セミナー名の「中東・イスラーム」のとおりスタッフの専門は中央アジア、イラン、トルコ、アラブ、フィリピンと広い。方法論も歴史学、政治学、人類学と多様であった。ひとつの発表に対し種々のバックグラウンドから議論がなされるのを目にする機会はなかなかないように思う。実際にそれを見、それぞれの立論の方法を比較しながら学べたことは何にも代えがたい経験になった。

 またセミナーは、学内ゼミの外、アウェー戦に出る前に「発表」と相対する好機となった。自分の興味関心に初めて接してもらう人が集う場において、この言葉遣いで真意は伝わるのか。40分という制限時間のなかでどこを削って何を話すのか。準備期間を通して真摯に考え、悩んだ。当日は鋭い質問にたじろぎ、自分の不勉強に泣きたくなった。一方、先生方や受講生の皆さんから頂いたアドバイスやコメントで、今の自分には何ができていて何ができていないのかを明確にすることができた。すべて、実際にやってみなくては分からないことだったと思う。

 末筆ながら、発表の場を越えて熱くご教授下さった先生、私の未熟な発表に対して真摯な意見や質問をくださった諸先生方、運営をしてくださった事務局の千葉さんに心から感謝申し上げます。どうもありがとうございました。このような場がこれから先も続き、ますます盛んになっていくことを願います。4日間生活(と言ってもいい!)を共にした受講生の皆さん、まだ飲み・語り足りないことばかりです。次の機会に更なる議論ができることを楽しみに、精進します。

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