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2009(平成21)年度 教育セミナー報告

鎌田 一洋(國學院大學大学院文学研究科宗教学専攻)

 “何しろ、國學院なのである”初日、調布駅に降り立った時漠然と感じていた、門外漢としての不安。だがそんなものはセミナーが始まるとともに何処かに消え失せてしまった。

 今回参加させていただいた教育セミナーにおいては実に様々な分野の受講生が集い、また積極的に発表を行った。内容としては建築、大衆文化、抵抗運動、哲学など多岐にわたっており、非常に興味深いものばかりであった。

 対し、オールスターのような陣容の先生方がこれを受け止め、厳しくも暖かく、また適確な指導を施して下された。また講義においてはその広く深い知識と、最先端の研究を惜しげもなく披露頂いた。加えてその研究分野の発展の経緯や視座なども教えて頂いたが、これは非常に興味深かった。このような経験をすると、やはり学問は一人ではできない、人と人との繋がりが重要なのだと確信する。まさに「教育セミナー」であり、これまでは主に国内の宗教を相手にしてきた自分などにとっては、とてもありがたいものであった。無論、個々の発表や講義を完全に理解できたとは言えないが、新しい視点や発想を得られたのはとても大きな収穫である。なによりも特筆すべきは、受講者発表とセミナーの両方に、議論の時間が十分取られていることであろう。前述の通り様々な分野の研究者がいるため、議論は驚くほど広がる。

 さてセミナーは18時ほどでお開きとなるが、その後も飲み会の形でこの流れは続く。こちらの飲み会も、正式なセミナーと同じように密度の濃い時間を過ごすことができる。今回参加したメンバーは血がワインに変わっても、議論を重ねていた。その内容についてここでは省くが、断言できる。このセミナーに参加したのなら、尾を踏まば頭までの精神を以って、夜まで参加すべきである。こんな貴重な体験を逃すのは勿体無いのだから。

 最後になったが、このような機会を用意してくださった先生方、スタッフの方々、また共にセミナーに参加した受講生の皆様に感謝申し上げるとともに、これからのご研究の発展と皆様の弥栄をお祈りする。

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