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2008(平成20)年度 教育セミナー報告

松山 洋平(東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程)

 本セミナーには、私が外大生であり、単位を取得できることもあって、始めは軽い気持ちで参加を応募した。当初は発表を予定してはいなかったが、今年度の受講生発表希望者が少なかったため、発表希望者の追加募集が行われた。私は、修士論文の執筆につなげることができればと、迷いながらも応募させていただいた。

 発表では、修士論文のテーマの中間報告を行ったが、40分にわたる発表は初めての経験であるとともに、過去の参加者の方の報告を読み、先生方の厳しい批判と質問を予想していたため、大変緊張した。しかし、私のつたない発表に興味を持って下さった先生方が何名かいらっしゃり、肯定的評価をいただくことができた。自らの研究の方法論に自信を持ったとともに、修士論文の執筆に有益なご指摘も多々頂くことができ、発表してよかったと思う。

 しかし最大の収穫は、講演をされた先生方の研究史をお聞きすることができた点である。授業や研究会では明かされない経験談や、我々大学院生へのアドバイス等をお聞きし、今後の長き研究活動に向けて意識を高めることができた。

 同様に、先生方、受講生ともに、多様なディシプリンの方が参加されており、今後の自分の研究活動の方向性を考える上で大変参考になった。特に、アーカイブズ学について紹介して下さった松洋一先生のお話は、自分の研究と関連性のない、普段触れることのない分野であるだけに、大変興味深く、刺激的であった。

 また、同じ博士課程前期の学生の方々と交流することができたことも、良き経験になった。参加者の方々のプレゼンテーションの技術の高さや、専門外の話題においても果敢に質問するコメント力、自分の研究に対する情熱などは、私に足りないものであり、同じ大学院生として良き刺激になった。

 敢えて改善点を挙げれば、受講者発表の募集締め切りが早かった点である。正規の募集は5月に締め切られたが、特に私のような博士前期課程1年生にとっては、研究の方向性も定まっていない5月の時点で発表を決めるのは大変難しく感じられた。

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