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2009(平成21)年度 研究セミナー報告【後期】

辻上 奈美江(日本学術振興会特別研究員(PD))

2005年に引き続いて、今回、二度目の参加の機会をいただきました。ありがとうございました。

各発表者に二時間ずつ割いてくださるこのセミナーでは、前回と同様、異なる分野をご専門とされる先生方や参加者のみなさんに日頃の研究の成果をお聞きいただき、またご質問やコメントをいただくことができました。

今回、わたくしは「雇用主との関係性から見るサウディアラビアの家事労働者」というテーマで、サウディアラビアの家庭内におけるマダム(雇用主)とシャガーラ(使用人)との関係に焦点を当てた発表をしました。発表に一時間、議論に一時間いただけるこのセミナーでは、細かい点までご指摘やコメントをいただけるため、前回の参加からは4年が経過しているとはいえ、前回と同様の緊張感を以て臨むこととなりました。しかし、前回と今回とでは、セミナー参加の成果は異なったように思います。具体的には、前回は博士論文の構想についてご指導いただきたかったため、論文の構成から内容までの課題についての方向性を見出す機会となりました。他方で、今回は、博士論文の負担から解放されていたことと、発表ではよりスペシフィックな議論をさせていただいたこともあって、より明確なコメントをいただくことができました。今回、先生方や参加者の皆さんからいただいたご質問やコメントをもとに、論文にして完成させたいと思っております。

わたくしは、イスラーム研究セミナーの5カ年プロジェクトの最初と最後の年度に参加させていただくことができましたが、4年ぶりに参加させていただいたおかげで、自分の成長度を計測することもできたと思います。また、イスラーム研究セミナーは、イスラーム世界について研究を進める若手研究者育成のための数少ない貴重な機会であることを、二度の参加を通じて実感いたしました。同セミナーが研究にとって有益であることはもちろんのこと、先生方と参加者との親交を深めるために、先生方と事務職員の方がご尽力くださったため、若手研究者間の結束を図るためにも良い機会となったと思います。

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