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関連研究活動(AA研)
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飯塚 正人 いいづか・まさと

  • 所属・職
  • アジア・アフリカ言語文化研究所・教授

  • 専門と研究関心
  • イスラーム学および中東地域研究全般。特にアラブ世界を中心とする近現代イスラーム運動の歴史と思想、現状について研究してきました。最近は、パレスチナ問題やイラク戦争に憤って立ち上るふつうのイスラーム教徒の組織や運動にも強い関心を持っています。

  • 最終学位
  • 文学修士(東京大学大学院人文科学研究科・1988年)

  • 最近5年間の主な出版物
    • 飯塚正人(2006)「イスラーム思想における生と死」,明治大学人文科学研究所編『明治大学公開文化講座「生と死」の東西文化論』,pp.123-184,風間書房.
    • 飯塚正人(2005)「中東から見る世界と日本の中東政策」『学芸総合誌環【歴史・環境・ 文明】』vol.21/2005年春,【特集】いま、日本外交はどうあるべきか<シンポジウム>今、世界の中で日本外交はどうあるべきか?,pp.48-53,藤原書店.
    • 飯塚正人(2005)「『文明の衝突』再考―ムスリムの反米は価値観のちがいに由来するのか―」『創文』3月号,pp.6-10,創文社.
    • 飯塚正人(2005)「中東諸国政府とイスラーム勢力、それぞれの国境を越えた連携」『中東諸国における政治情勢及び経済等の現状と今後の展望』,pp.56-63,みずほ情報総研株式会社.
    • 飯塚正人(2004)「「核武装」か「米の保護領」か?【日本に二者択一を迫る書】」『学芸総合誌環【歴史・環境・ 文明】』vol.18/2004年夏,【特集】「帝国以後」と日本の選択−いま『帝国以後』から何を読みとるか,pp.124-129,藤原書店.
    • 飯塚正人(2003)「中東諸国におけるイスラム勢力の動向」『中東諸国における政治情勢及び経済等の現状と今後の展望』,pp.23-32,株式会社富士総合研究所.
    • 飯塚正人(2003)「解題――現代イスラーム世界における人口爆発とガザーリーの遺産」青柳かおる『現代に生きるイスラームの婚姻論――ガザーリーの「婚姻作法の書」訳注・解説』,pp.152-160,東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所.
    • 飯塚正人(2003)「アメリカ一極支配への免疫――中東諸国の無変化に何を読むか」『en-taxi』第2号,pp.91-94,扶桑社.
    • 飯塚正人(2003)「ふつうのムスリムを敵に回さないために」『現代思想』臨時増刊号第31巻第5号,pp.156-161,青土社.
    • 飯塚正人(2002)「ムハンマド・アブドゥフ――近代文明とイスラームの関係を模索して」別冊『環』5号(ヨーロッパとは何か),pp.367-371,藤原書店.
    • 飯塚正人(2002)「ボスニア内戦とイスラーム世界」佐原徹哉編『ナショナリズムから共生の政治文化へ:ユーゴ内戦10年の経験から』,pp.155-163,北海道大学スラブ研究センター.
    • 飯塚正人(2002)「近代における「ムスリム社会」の変容――静寂から行動へ、国境を超える同胞意識の「再生」へ――」『思想』第941号,pp.69-85,岩波書店.
    • 飯塚正人(2002)「スンナ派の近現代イスラーム思想史概観」別冊『環』4号(イスラームとは何か――「世界史」の視点から),pp.195-204,藤原書店.
    • 飯塚正人(2002)「イスラーム主義勢力と中東和平――「ハマース憲章」再考」平成13年度外務省委託研究報告書『イスラエル内政に関する多角的研究』,p.G,pp.111 -127,日本国際問題研究所.
    • 飯塚正人監修(2002)エリアス・サンバー著『パレスチナ』(「知の再発見」双書103),198pp,創元社.
    • 飯塚正人(2002)「「イスラム原理主義」をどう見るのか」『情況』3月号,pp.30-41,情況出版.
    • 飯塚正人(2002)「<米国テロ事件で炙り出された>イスラームに無知な「知識人」たち」『中央公論』平成14年2月号,pp.112-119,中央公論新社.
    • 飯塚正人(2002)「学者が斬るシリーズ51/米国テロ・アフガン問題。宗教とは関係ないところに本質はある」『エコノミスト』1月29日号,pp.48-51,毎日新聞社.
    • 飯塚正人(2002)「「イスラム原理主義」とジハードの論理」板垣雄三編『「対テロ戦争」とイスラム世界』,pp.1-22,岩波新書766.
    • 飯塚正人(2002)「《特別寄稿》イスラム原理主義者と自爆テロ」中田考『ビンラディンの論理』,pp.201-222,小学館文庫.
    • 板垣雄三監修,山岸智子・飯塚正人編(2001)『イスラーム世界がよくわかるQ&A 100』改訂版,XVI+241+12pp,亜紀書房.
    • 飯塚正人(2001)「イスラームの諸宗派概説―スンナ派からハワーリジュ派まで」『KAWADE夢ムック・文藝別冊だれでもわかるイスラーム(入門編)』,pp.50-55,河出書房新社.
    • 飯塚正人(2001)「イスラームが芯からわかる15問15答」『中央公論』平成13年12月特大号,pp.70-81,中央公論新社.
    • 飯塚正人 (2001)「ウサマ・ビンラディン その虚像と実像」『エコノミスト』11月12日臨時増刊号,pp.34-35,毎日新聞社.
    • 飯塚正人(2001)「アッラーは同時多発テロを命じたか」『文藝春秋』平成13年10月緊急増刊号,pp.130-133,文藝春秋.
    • Masato IIZUKA (2001), "Gender Ideology of Islam and Women's Public Participation in North Africa", Tetsuo NISHIO (ed.) Cultural Change in the Arab World(Senri Ethnological Studies no.55), pp.121-135, National Museum of Ethnology.
  • 長期現地調査の経験
  • 1988年5月〜1990年4月:エジプトでイスラーム運動の現状調査(在エジプト・アラブ共和国日本国大使館専門調査員)

    1995年11月〜1997年3月:エジプト、シリア、トルコ、イギリスでイスラーム運動の歴史文書および現況調査(AA研・長期研究者派遣事業)

  • 本プロジェクト以外の関連研究プロジェクト、所属学会等
    • 科学研究費・基盤研究(A)「9.11後のイスラーム世界におけるイスラームフォビア意識の浸透に関する研究」(2006〜2009年度)
    • 文部科学省・世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業「東南アジアのイスラーム−−トランスナショナルな連関と地域固有性の動態」(2006年度〜2010年度)
    • 科学研究費・基盤研究(A)「現代アジア・アフリカ地域におけるトランスナショナルな政治社会運動の比較研究」(2006〜2008年度)
    • 科学研究費・基盤研究(A)「シーア派諸社会の特質とネットワークを考察するための総合的研究」(2006〜2007年度)
    • 科学研究費・基盤研究(A)「現代イスラームにおける「平和と暴力」に関する比較宗教学的研究」(2004〜2007年度)
    • 科学研究費・基盤研究(A)「新たな東地中海地域像の構築−−民族・宗派対立と人間移動」(2004〜2007年度)
    • 日本学術振興会・人文社会科学振興プロジェクト研究事業「地域研究による「人間の安全保障学」の構築」(2003〜2007年度)
    • 科学研究費・基盤研究(B)「1990年代半ば以降のイスラーム世界におけるジハード理論の変容と実践の研究」(2002〜2005年度)
    • 科学研究費・基盤研究(A)「紛争の総合的研究」(2003〜2005年度)
    • 文部科学省特別推進研究「アジア書字コーパスに基づく文字情報学の創成」(2001〜2005年度)
    • 日本中東学会(理事・事務局長)、日本イスラム協会(監事)、地中海学会(常任委員)、日本オリエント学会
    • 地域研究コンソーシアム運営委員
  • 本プロジェクトについて一言
  • 本プロジェクトの主たる研究テーマの1つは“欧米を含む「他者」とムスリムの対立・共存”ですが、これと密接に関連する共同研究計画を2006年度から4年間の予定で日本学術振興会に採択していただきました。科学研究費・基盤研究(A)「9.11後のイスラーム世界におけるイスラームフォビア意識の浸透に関する研究」がそれです。この研究は、2001年9月11日の米国同時多発テロ事件以降、米国主導で進んできた「テロとの戦い」が、開戦から4年を経ていよいよ“文明の衝突”と呼ぶにふさわしい深刻極まりない様相を呈しつつある現状に鑑み、多くのムスリム(イスラーム教徒)の同胞意識を高める一方で、彼らの一部を自発的な武装闘争(「テロ」)にも駆り立ててきた/いる、ほとんど唯一の要因と言っていい「イスラームフォビア(ISLAMOPHOBIAまたはISLAMAPHOBIA:ムスリムへの迫害・攻撃)」意識の広範な浸透の実態とその要因、また「イスラームフォビア」として認識される具体的な事例は何か、といった諸問題を地域毎の現地調査を通じて明らかにすることを目的としています。自分たちは他者から攻撃を受けていると多くのムスリムが考えている、だからこそ「やられたらやり返せ」「やられる前にやってしまえ」というアルカーイダ流の主張が説得力を持ち得るという、本当に救いのない状況をいかに打破していけるのか......重過ぎる課題かもしれませんが、本プロジェクトと科研費研究をうまく連動させて、21世紀の地球社会が直面する困難に微力ながら立ち向かって行ければ、と考えています。

  • 2005年度の活動
    • 2006/2/11 「イスラームとは何か」,独立行政法人国際交流基金主催『中東・イスラーム理解セミナー in 山口』,於:ニューメディアプラザ山口
    • 2/6 「ジハード(聖戦)論とアルカーイダの変貌」,2005年度早稲田大学オープンカレッジ『イスラームとは何か--開祖ムハンマドからアルカーイダまで』,於:早稲田大学エクステンションセンター
    • 1/30 「イスラーム法学と「イスラム原理主義」」,2005年度早稲田大学オープンカレッジ『イスラームとは何か--開祖ムハンマドからアルカーイダまで』,於:早稲田大学エクステンションセンター
    • 1/23 「預言者ムハンマドの生涯」,2005年度早稲田大学オープンカレッジ『イスラームとは何か--開祖ムハンマドからアルカーイダまで』,於:早稲田大学エクステンションセンター
    • 1/16 「聖典コーランの思想」,2005年度早稲田大学オープンカレッジ『イスラームとは何か--開祖ムハンマドからアルカーイダまで』,於:早稲田大学エクステンションセンター
    • 2005/10/21 「イスラーム思想における生と死」第29回明治大学人文科学研究所公開文化講座「生と死」の東西文化論第3回,於:明治大学リバティホール
    • 10/3 豪州国民狙いか(バリ島同時多発テロ事件解説),於:毎日新聞朝刊 7面
    • 7/25 ロンドン同時多発テロ事件解説,於:NHKラジオ第一「ラジオ夕刊」(生出演)
    • 7/20 ロンドン同時多発テロ事件に関連して、パキスタンにおける神学校の教育を解説,於:フジテレビ「とくダネ」
    • 7/17 ロンドン同時多発テロ事件解説,於:NHK総合「NHKスペシャル」(生出演)
    • 7/13 ロンドン同時多発テロ事件解説,於:NHKラジオ第一「NHKジャーナル」
    • 7/11 ロンドン同時多発テロ事件解説,於:NHK総合「クローズアップ現代」(生出演)
    • 7/9 ニュースの焦点 英爆破テロ 犯人像は--「アルカイダ説」に疑問も,於:毎日新聞朝刊 2面
    • 6/27 イラン大統領選挙結果解説,於:東海ラジオ「小島一宏モーニングあいランド」(電話生出演)
    • 6/18「スーフィズムと聖者崇拝」2005年度早稲田大学オープンカレッジ『宗教の世界を垣間見る』,於:早稲田大学エクステンションセンター
    • 6/11「イスラームとは何か」2005年度早稲田大学オープンカレッジ『宗教の世界を垣間見る』,於:早稲田大学エクステンションセンター
    • 6/6 「イスラーム主義の拡大とその最近の動向」財団法人中東調査会/社団法人日本イスラム協会主催「イスラームとイスラーム諸国-理論と動向研究会」第1回,於:中東調査会
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