中東研究の拠点づくりを東京外語大アジア・アフリカ言語文化研究所(東京都府中市)がレバノンの首都ベイルートで進めている。既に同市中心部に事務所を確保、研究機関として活動できるよう同国の内務省に近く認可申請する。
中東に日本の研究拠点ができるのは初めて。黒木英充・東京外語大教授は「欧米やアラブ諸国も巻き込み国際的活動を展開したい」と話している。
開設されるのは「日本中東研究センター」。ビジネス街のビルに約百十平方メートルの部屋を借り、三十−四十人程度の研究会議ができる設備を整えた。内務省の認可が得られれば、開設を記念する講演会を開く。来年度は「内戦後の和解・再建」をテーマに、旧ユーゴスラビアなどの他地域の研究者も交えたシンポジウムの開催を検討している。
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