インドネシア語新聞翻訳
2011年3月7日(月)
【レプブリカ紙】


2011年のイスラーム・ブックフェアは一層素晴らしい

【ジャカルタ】
 2011年のイスラーム・ブックフェア(以下IBF)は、それ以前の年と比較しても一層素晴らしい。2011年のIBF 第2副委員長であるタタン・T・スデンシャー氏は次のように述べた。その兆候の一つは、先週の金曜日(3月4日)から〔3月13日(日)まで〕開催されているIBFへの来訪者が急増していることだ。「今年は明らかにさらに喜ばしい状況に思われます」と日曜日(3月6日)にジャカルタで同氏は述べた。

 同氏は次のように述べた。去る金曜日から日曜日までで、1日当たりの来訪者数はおよそ20,000名に達したと推測される。これまでのIBFでは、通常開催〔期間の〕最終日とその前日、つまり閉会時の〔最後の週の〕土・日曜日に来訪者があふれだしていた。

 しかし今年は、〔最初の〕3日間で展示場を埋めつくすほど来訪者があふれていた。これは通常とは異なる現象だ。このことは様々なマスメディアを通じた支援促進により、IBFが毎年3月に開催されることに対して、大衆の意識が高まったことと切り離すことはできないとし、同氏はさらに次のように述べた。

 IBFを代わる代わる訪れていたのは、書籍の購入者ばかりではない。司書、編集者、イラストレーター、翻訳家、おとぎ話のナレーター、または作品の出版を希望する作家などの書籍出版関係者たちも訪れていた。「IBFは書籍出版関係者の懇親の場となっています」

 来訪者数が多いことは、このIBF 開催に参加した出版社の収入に波及的影響を与えた。ミザン出版(訳注1)販売チームのメンバーであるザエナルさんによれば、展示開催の〔最初の〕3日間で、ミザン出版のスタンドは来訪者で一杯だったという。彼らはミザン出版〔のブースである〕第19スタンドに展示されている書籍をあれこれ見るだけでなく、購入もしていた。

 彼は次のように述べた。展示場での書籍販売取引による1日当たりの収入は、少なくとも5,000万ルピア〔約50万円〕に達した。このことは展示陳列された書籍が、来訪者からよい反響を得ていることを示しているという。さらに、ミザン出版によって出版された何冊かの書籍は、IBF 委員会から賞を受賞している。その賞には、翻訳書、大人向けノンフィクション、子供向けフィクション、大人向けフィクション部門でのイスラーム最優秀図書賞がある。ミザン出版だけでなく、他の出版社や展示開催場付近のパック飲料の商人も恩恵を受けている。

 パック飲料の行商人であるミラさんは次のように述べた。2011年のIBFが開催されてから、売上高は50万ルピア〔約5,000円〕に達した。通常日と比較して利益は増加している。「このような行事によって、私の収入も増えています」とミラさんは述べた。
【mg18,ed:ferry kisihandi記者】

訳注1) ミザン出版: イスラーム関係の書籍を中心に出版している出版社。最近ではイスラーム専門書だけでなく、大衆向けの書籍や翻訳小説などにも事業を拡大している。

(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so1103071kk)

原題:IBF 2011 Lebih Baik
http://rol.republika.co.id/koran/14/130446/IBF_2011_Lebih_Baik


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