インドネシア語新聞翻訳
2011年2月8日(火)
【レプブリカ紙】


イスラームに基づくジェンダーの意識が高まる

【ジャカルタ】
 祖国のイスラームに基づくジェンダーの意識が高まりつつある。その意識の高まりの影響も、十分にではないが見られ始めている。月曜日(2月7日)にジャカルタで、アス・シャフィ・イヤー・イスラーム大学で開催された「イスラーム社会の女性問題と共同責任」という国際セミナーにおいて、リンダ・アマリア・サリ・グメラル女性活性化・児童保護担当国務大臣はそう述べた。

 同大臣は次のように説明した。1990年以前には、イスラーム寄宿塾がジェンダーに対して保守的で、固定観念を保持する塾と見なされることに言及する調査は数多く見出された。しかし2000年代以降には、十分に満足する向上が見られた。きわめて多数のイスラーム寄宿塾卒業生が、イスラーム的アプローチによるジェンダー〔平等の〕普及者となったことも、その中の一つとして示されている。

 同大臣は次のように続けた。これまでイスラーム社会では、女性イスラーム教徒たちがしばしば直面するいくつかの問題があった。その中には、女性の社会的地位の低さ、女性の政治的権利やリーダーシップの問題、遺産分割、性と生殖に関する健康に対する権利、一夫多妻制、女性の割礼があった。しかし同大臣によれば、イスラームの宗教概念は、法的に女性に対して不公平で横暴な行為を教えていないという。

 同フォーラムで、アス・シャフィ・イヤー・イスラーム大学のトゥティー・アラウィヤー学長は次のように述べた。グローバル化は、女性イスラーム教徒にとって脅威ではない。逆に、さらに広くジェンダー平等の確立を勝ち取るべく闘う機会だ〔と位置づけられる〕。

 「グローバル化は、世界の様々な不均衡な力の間でバランスを保つ契機となる」とし、同学長はさらに続けた。

 独立や平等以外にも、女性のリーダーシップは、教育、経済、政治、文化の一般の生活分野における役割に支持されるべきだ。例えば教育において女性イスラーム教徒は、人材の質を改善して〔その〕向上を促進させるべきだ。そのことは、科学技術を基礎とする教育投資を通じて取り組むことが可能だ。同学長によれば、ジェンダー平等を含むグローバルな平等を決定する要因は、科学技術の習得だという。

 イラン、テヘランのイマム・サデク大学のサイエデー・モジュガン・サケイ教授は、女性イスラーム教徒の役割が十分に発揮されるための成功のカギは、気高いイスラーム教義を実施することだと考えている。イスラームの教義は、女性イスラーム教徒に対する敬意や崇高さを強調しているからだ。
【Nashih Nashrullah,ed: Wachidah Handasah記者】

(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so1102082kk)

原題:Kesadaran Gender Berbasis Islam Meningkat
http://koran.republika.co.id/koran/14/128724/Kesadaran_Gender_Berbasis_Islam_Meningkat


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