インドネシア語新聞翻訳
2011年1月30日(日)
【メディア・インドネシア紙】


不正〔を非難する〕家に訴えが殺到

【ジャカルタ】
 〔政府に対する〕「不正を訴える国民の家」(以下、RPKP)(訳注1)の設置には、社会の人々から肯定的な反応が寄せられていることがわかった。現在作業部会は、国民から入手した〔政府の〕不正に対する報告を選択し、データを集計することに忙殺されている。

 「我々の活動はまだ引き続き行われる。我々は社会の人々から数多くの訴えを入手している。既存のデータの補充や追加のため、データの集計が行われているところだ」日曜日(1月30日)に本紙からの取材[i3]を受けた際に、インドネシア教会同盟慈善団体部門のジェリー・スマムポー事務総長はそう述べた。

 「我々はすでに〔組織運営・告発処理等に関する〕メカニズムを作成した。我々は訴えを入手し、全データを公表できるかどうか選択する。その後はじめて宗教指導者に提供する」と同事務総長は続けた。

 同事務総長は次のように付け加えた。RPKPは本来ならオープンで、人々からの訴えはすべて受け入れられるべきだ。しかし問題なのは、入手した訴えの大多数が不満に類似した〔程度の〕ものに過ぎないことだ。このような訴えは確かに追跡調査するのが難しい。

 「通常我々は、データが揃っていて添付データが多いのならば追跡調査するつもりだ。人々は頻繁にSMS(訳注2)を数多く送信してくるが、住所が完全には記載されていない。これは〔フォローアップが〕困難で、我々も入手した訴えが間違いではないかと不安だ。我々が新しい不正を作っているという印象を持たれないように」と同事務総長は断言した。

 RPKPの開設を希望している他の集団については、同事務総長はそれを承認する。しかし公式に開設される以前に、あらかじめ作業部会と調整するように、同事務総長は求めた。

 「RPKPの開設を希望する人々の存在について、私はまだあまり明確には分かっていない。確かなのは、開設を希望する人々がいるなら、我々は書類を提供するということだ」

 一方、来る2月中旬頃に、宗教指導者間の会合が再び行われる、と同事務総長は述べた。「その会合では特別な議題はない。通常の議題があるだけだ。我々は、RPKPについて評価するつもりだ」と同事務総長は締めくくった。
【Scherazade Mulia Saraswati, */OL-3 記者】

訳注
1) 不正を訴える国民の家(RPKP): 宗教指導者を始め、インドネシア国内で高まっている政府への不満に対し、不満の声を集めるため、宗教界が今年1月に組織した団体。これに関連する記事としては、so1101123kkとso1101243kkを参照のこと。
2) SMS: ショート・メッセージ・サービスの略。携帯電話でやり取りされるメッ セージのこと。日本の携帯電話メールに似たサービス。

(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so1101303kk)

原題:Rumah Kebohongan Kebanjiran Pengaduan
http://www.mediaindonesia.com/read/2011/01/30/199750/3/1/-Rumah-Kebohongan-Kebanjiran-Pengaduan


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