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インドネシア語新聞翻訳
2011年1月24日(月)
【メディア・インドネシア紙】
宗教の要人が一層声高に〔主張する〕
会合はいつも思いやりを生み出す。共通の雰囲気の中で会合が開かれると、全ての意見の相違や緊張がとける。
しかし、月曜日(1月17日)に開催されたスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領と異なる信仰を持つ要人たちとの会合は、むしろ「やぶへび」だった。会合は雰囲気を和らげずに、一層厳しい批判を引き起こしたからだ。
最初は、イスラーム教、キリスト教〔のプロテスタントと〕カトリック、仏教、ヒンドゥー教の異なる信仰を持つ要人9名が、政府の不正に対する抗議を強く要請した。
政府も矢面に立たされた。その後、ユドヨノ大統領は異なる信仰を持つ要人との話し合いの会合を開催した。
しかし、大統領官邸を訪れたのは要請書に署名した人々ばかりではなかった。もっと多かったのはむしろ宗教組織の指導者で、その数はおよそ100名だった。
それだけではない。大臣たちもしっかりと大統領に同行した。その会合では残念なことに、不正に対する抗議要請に気を悪くしたため、感情的になっている大臣もいた。
話し合いには効果がなく、それどころかアンドレアス・イェワンゴー牧師はそれを社交辞令に過ぎない、と見なした。
未明まで行われたその話し合いの会では、何も結論は出なかった。宗教指導者たちは失望したようだった。不正に対する抗議要請の陰に潜む道徳的メッセージに政府がいまだ気付いていないことに、〔彼らは〕失望した。
信仰の異なる指導者たちは、官邸での話し合いが、政府が好んで唱えていた福祉に関する公約の実現の本質に言及されていないことにも失望した。政府が嘘を明確にすることにいまだ苦戦していること〔公約を一向に実現しようとしていないこと〕にも、彼らは失望した。
逆に、宗教の要人たちはさらに本質について明らかにした。彼らは、〔彼らが〕伝えた懸念に政府が気付き、後に改善が行われることを期待しているが、政府が引き続き〔この懸念を〕軽視し無関心であれば、もっと厳しく発言することを約束した。
我々〔本紙〕は、異なる信仰を持つ宗教の要人たちが伝えたものは、道徳的メッセージであって、政治的課題ではないことを確信する。〔彼らが〕伝えたものは、〔大統領〕の弾劾ではなく、憲法上の違反に対する懸念だ。
あらゆる対話には誠実さが必要だ。誠実さがなければ、批判や提案を受けようとする姿勢も存在しなくなる。誠実さがなければ、素晴らしい意図〔であったとして〕も一般市民を脅かし、ムハマディア中央指導部のディン・シャムスディン総裁を非難する横断幕などが出現することになる。(訳注1)
国民とこの国家は共有物だ。全ての批判はいかに厳しく辛辣で強く主張されていても、この祖国に対する愛情の表現と見なされるべきだ。
宗教の要人からの厳しい意見は、この政治取引の時代にいまだ利害に左右されず、怖気づくことなく、賄賂も受け取らない宗教指導者がいることを、強く想起させるものだ。
それは良心と誠実さを基盤とする力だ。宗教指導者たちの道徳的な活動を、どんな理由で政府の敵と見なすつもりなのか?
国家の指導者は給与問題に関心を注ぐことに明け暮れているが、大統領はそれよりも、宗教の要人が主張する嘘のリストのフォローアップをするべきだ。
訳注1) 横断幕が出現する: ディン・シャムスディン総裁は、今回の会合に参加した9名の宗教指導者の一人。この会合の後、ジャカルタでは同総裁を非難する横断幕が100枚以上掲げられた。これについてインドネシア国内では、政府によるものとの見方が根強い。
(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so1101243kk)
原題:Tokoh Agama kian Lantang
http://www.mediaindonesia.com/read/2011/01/24/198030/70/13/Tokoh-Agama-kian-Lantang
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