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インドネシア語新聞翻訳
2010年11月5日(金)
【デティック紙】
今年のムラピ山噴火はこの140年で最大
【ジャカルタ】
今回のムラピ山の噴火は、去る2006年の噴火と比較して、はるかに大きい。それどころか今年のムラピ山噴火はこの140年間で最大だ。
「これ以前の大噴火が1870年だとすると今回は140年振りの大噴火ということになる」とエネルギー・鉱物資源省の地質学部門長のスクヤール氏は、11月5日(金)本紙との会見の中で語った。
これまで人々に知られているムラピ山の性格は、噴火のあとに溶岩ドームを形成することだ。この溶岩ドームが噴火によって崩壊すると、それに続いて火砕流が起きる、と彼は語った。
「われわれはこのムラピ山がかっては爆発的であったことをほとんど忘れていた。そして現在、ムラピ山の噴火は垂直方向に爆発的になっている。その熱雲は7500mの高さまで達している」と同氏は説明した。
彼によると、〔地中から〕大量のマグマが上昇してきており、それに加えて、火山内部のガスの圧力も非常に高い。
「そのためその噴火は爆発的になる」と同氏は述べた。
彼は、火山学の分野ではムラピ山噴火の周期に関する学説がある、と説明した。
短い周期もあれば長い周期もあり、その中間もある。短い周期は2年から7年で、一方、中間的な周期は30年から40年だ。
「これが1870年以来の140年振りということは、大きな爆発だということだ」と同氏は語った。この100年間は噴火があるたびに溶岩ドームが形成された、と彼は説明した。2006年のムラピ山噴火で形成された溶岩ドームは、10月26日に噴火が起きたときに崩壊した。その結果、ますます広がるであろう火口が形成された。
今回のムラピ山の火砕流は以前よりずっと下まで流れ落ち、危険地域は〔ムラピ山の周辺〕15kmから20kmに拡大した。避難民はジョグジャカルタの中心近くにまで押し寄せている。
現在火傷でサルジト病院にて手当を受けている人々は66人に達している。
サルジト病院に遺体が収容されている犠牲者は、今現在で55人に達している。現在捜索救助チームがまだ収容にあたっているので、犠牲者の数はまだ増えると考えられている。
(翻訳者:山本肇)
(記事ID:so1011055hy)
原題:Letusan Merapi Tahun Ini Terdahsyat 140 Tahun Terakhir
http://us.detiknews.com/read/2010/11/05/123753/1486897/10/letusan-merapi-tahun-ini-terdahsyat-140-tahun-terakhir
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