インドネシア語新聞翻訳
2010年10月29日(金)
【デティック紙】


メディナで祖国〔インドネシア〕被災者の葬儀礼拝

【メディナ】
 メッカ巡礼(訳注1)のメディナ地域運営係員は、ムラピ山の噴火およびムンタワイ諸島での津波を伴う地震の被災者に、祈りを捧げる葬儀礼拝を行った。インドネシアを襲った災害がすぐに終結するように祈りが捧げられた。

 葬儀礼拝は、金曜日(10月29日)のサウジ・アラビア時間10時頃、メディナのインドネシア・メッカ巡礼事務所で行われた。「葬儀礼拝は、メディナ地域運営所の総合サービスおよび宗教的義務指導部長であるジャワヒル・タントウィ・マジェディ氏によって導かれ〔執り行われ〕、地域運営所長であるスバキン・アブドゥル・ムタリブ氏やメディナのメッカ巡礼地域運営係員が出席した。

 「我々は全巡礼係員や巡礼者に対して、祖国の被災者に祈りを捧げる機会を持つよう、呼びかける」と葬儀礼拝後にスバキン氏は述べた。

 同氏は、災害の終結のほかにも、メッカ巡礼のお勤めが順調に行われ、巡礼者が神によって受け入れられる〔メッカ巡礼の行の勤めを果たした証である〕ハジとなれるよう、呼びかけた。「我々は、信者の巡礼が終了するまでアッラーの客〔巡礼者〕によく奉仕できるよう、全係員が健康であることも祈っている」と同氏は述べた。

 昨日木曜日(10月28日)に被災者の葬儀礼拝が、メッカの地域運営所でも行われた。その間、インドネシア出身の巡礼者数名による集団礼拝と、被災者救済のための資金支援が行われた。

 メディナでは、木曜日(10月28日)朝、ジョグジャカルタ出身でスラカルタ・アディスマルモ国際空港出発のフライトグループ(訳注2)44の巡礼団が、ナバウィ・モスクで祈りを捧げた。同日の晩には、中部ジャワ州レンバン出身で同空港出発のフライトグループ36の巡礼団も、同モスクのムハンマドの霊廟で集団礼拝を行う予定だ。
【Iin Yumiyanti - detikNews.iy/mad 記者】

訳注
1) メッカ巡礼: メッカ巡礼は大巡礼・小巡礼に分けられる。前者はハジと呼ばれ、イスラーム教徒の義務である五行の1つであり、一年のうち特定の期間(イスラーム暦の12月上旬から中旬)に行われる。インドネシアでは、大巡礼を果たした男性は、名前の前にハジ、女性はハジャという称号をつける。一方、小巡礼はウムロと呼ばれ、ハジの期間以外いつでも行うことが可能。
2)フライトグループ: メッカ巡礼に行く際、出発地域ごとに結成されるグルー プ。出発地域に加え、それぞれのグループに番号がつけられる。グループごとに 人数の差があり、100人程度のものから数百人に及ぶものもある。それぞれのグループに医師等の役員が同行する。


(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so1010295kk)

原題:Madinah Gelar Salat Ghaib Untuk Korban Bencana di Tanah Air
http://us.detiknews.com/read/2010/10/29/143546/1478778/10/madinah-gelar-salat-ghaib-untuk-korban-bencana-di-tanah-air?991101605


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