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インドネシア語新聞翻訳 2010年10月12日（火） 【レプブリカ紙】 イスラーム寄宿塾、次世代指導者〔不足に〕悩む 【ジャカルタ】 イスラーム寄宿塾は、創立者や育成者に頼らないように、信頼できる組織構成を基盤とする管理開発を行うことが要求される。〔イスラーム寄宿塾協会である〕ラビタトゥル・マ・アヒド・アル・イスラミヤー（以下RMI）のアミン・ハイダリ総裁によれば、現在イスラーム寄宿塾が直面している最も重大な課題は、次世代〔指導者の数〕がきわめて少ないことだという。 創立者が亡くなった後に、寄宿塾を育成していくことが可能な次世代指導者を輩出できるイスラーム寄宿塾は少ない。「RMIに登録されたイスラーム寄宿塾 14,000 校〔のほとんど〕が、次世代指導者がきわめて少ないという同じ課題に悩んでいる」月曜日（10月11日）にジャカルタで、同総裁はそう述べた。 イスラーム寄宿塾が役割を最大に発揮できるよう、この機関を再建する必要性は高い。イスラーム寄宿塾が後継者を輩出できないことは、崇高なモラルを持つ若者を輩出するという理想的な目標を妨げることになる。まして、イスラーム寄宿塾が世の中の動きを確かに読み取れるためにはなおさらだ。 どのような教育的アプローチが、後に社会の人々のニーズを満たすことに成功するのだろうか。「イスラーム寄宿塾は周辺の環境に対して敏感であるべきだ」と同総裁は述べた。したがって、イスラーム寄宿塾は宗教性を持つ教育項目〔だけ〕に集中するのではなく、経済、教育、社会的状況にも配慮すべきだ。 一方、同総裁は、現在までイスラーム寄宿塾の管理やカリキュラムの方向性についての明白な基準がないことを遺憾に思っている。その結果、寄宿生の能力レベルの基準をはっきりと測定することができない。この状況は憂慮すべきことで、直ちに解決策を見出すべきだ。 宗教省、イスラーム教育総局イスラーム寄宿塾理事長であるコイルル・フアド氏は、イスラーム寄宿塾には標準的な習熟度別教育カリキュラムの能力基準がない、と述べた。しかし、標準化は卒業生の、特に宗教学についての質を知るために役立つ。 例えば基礎レベルでは、寄宿生はその能力に合致した宗教学の学習の基礎をマスターするべきだ。それをマスター〔すれば〕、中級でも、上級でもその先の段階にレベルアップされる。「この標準化は、イスラーム寄宿塾の創立者や育成者の役割を消失させることを意味しない」と同氏は述べた。 むしろ標準化により、イスラーム寄宿塾はその目標や任務を策定することがスムーズになる。〔また〕これにより、イスラーム寄宿塾の卒業生を特に宗教問題における仲裁〔者〕として〔イスラーム信徒たちに〕送りこむことになる。同氏は、概して 23,000 校あるインドネシアのイスラーム寄宿塾の状況はまことに喜ばしいとし、さらに付け加えた。 全国教育制度に関する2003年法律第20号では、イスラーム寄宿塾は軽視されない立場に位置づけている。その法律では、イスラーム寄宿塾の開発の方向性がさらに評価されており、〔イスラーム寄宿塾には〕明白な理念と目標がある〔とされている〕。それどころか、イスラーム寄宿塾はマドゥラサ（訳注1）あるいは他の公立の学校などの正式な教育〔機関〕と同等である、と承認されるだろう。「イスラーム寄宿塾の卒業生はダブルスクールをすることなしに、正式な〔教育〕機関に進学することも可能だ」と同氏は述べた。 さらなる成功 北スマトラ〔州〕の国立イスラーム宗教大学のハサン・アサリ学長は次のように述べた。イスラーム教徒の数種の教育機関の中で、イスラーム寄宿塾は生徒に対するモラル教育の適用では、比較的成功を収めてきた。教育やキヤイ（訳注2）像の概念がその成功を後押ししている。 イスラーム寄宿塾のキヤイたちは、通常はモラルの教義適用のために一生懸命に働く。言い換えれば、彼らは生徒にとっての模範像であり、遂には、模範というものに「賢明で礼儀正しく提案やアドバイスを伝えること」も加えられる。「イスラーム寄宿塾には、寄宿生のモラルの発達を促すための施設や活動も完備されている」 同学長は、イスラーム寄宿塾でのモラル植え付けの強化とは、すなわち生徒に悪影響を与える物品や活動を非常に小さくすることだ、と見なしている。「そこには一貫して行われる明白で厳重な規定がある」と同学長は述べた。 【crl/antara ed:ferry kisihandi記者】 訳注 1） マドゥラサ： 宗教省所管のイスラーム系の学校。小学校、中学校、高等学校がある。 2） キヤイ： イスラーム教に関し深い学識を持つ長老格の人に対する尊称 （翻訳者:川名桂子） （記事ID:so1010121kk） 原題：Pesantren Kesulitan Kader http://koran.republika.co.id/koran/14/120785/Pesantren_Kesulitan_Kader ISEA インドネシア語新聞翻訳 TOPへ ISEA TOPへ |