インドネシア語新聞翻訳
2010年10月1日(金)
【デティック紙】


FPIがポルノの内容を含むとしてQ!フィルム・フェスティバルのサイトを通報

【ジャカルタ】
 イスラーム防衛戦線(訳注1、以下FPI)がQ!フィルム・フェスティバル(訳注2)のサイト運営者をジャカルタ警視庁に通報した。そのサイトにはポルノの内容が含まれているとして、FPIは通報の手続きを行った。

 「われわれは映画ではなく、ポルノの言葉を使用しているQ!フィルム・フェスティバルのウェブサイトの内容について通報する」金曜日(2010年10月1日)に南ジャカルタ、ガトット・スブロト通りのジャカルタ警視庁本部で、FPI擁護問題中央理事会のムナルマン議長は、報道陣に対してそう述べた。

 FPIジャカルタ首都特別州地域理事会のハビブ・サリム・アラタス代表が手続きを行ったその報告書では、Q!フィルム・フェスティバルのサイトには情報・電子商取引に関する2008年法律第11号27条と45条に相当する〔違反が存在すると指摘している〕。ムナルマン議長によれば、FPIはQ!フィルム・フェスティバルのサイトに存在するポルノの言葉や画像にスポットを当てているという。

 「そこには『F***ing』のような〔いかがわしい〕言葉がある(訳注3)。このウェブサイトには男性が男性に接吻しているポルノ画像もある」と同議長は説明した。

 一方、インドネシアの数都市で行われたQ!フィルム・フェスティバル・シリーズで上映されている映画については、同議長は確かにまだ警察に通報していない。しかし、実施委員会がいまだ無謀に上映を行うならば、FPIはそのフェスティバルで上映されている映画を通報する可能性も否めない。

 「その映画が1979年法律第33号(訳注4)に違反しているならば、われわれはその映画もあとで通報する。一般消費〔者〕向けに輸入される全映画には、映画検閲機関(以下LSF )〔の許可〕が下されるべきだ。LSF〔の検閲〕がなければ、6年の禁固刑に科せられる可能性がある。これは違法な映画だ」と同議長は説明した。

 「後日その映画〔についても〕通報する。あとでわれわれが様子を見ていまだ上映されているならば、通報する」と同議長は付け加えた。

 同議長は報道陣に対して再び言明した。Q!フィルム・フェスティバルの実施は道徳を崩壊しうると考えられるため、FPIは抗議する。

 「憂慮はしないが、これは明らかに道徳の崩壊だ。これは〔悪い〕影響を与えるポルノ氾濫の問題であり、児童がこれを見れば、影響されやすい若い世代にとって危険だ」と同議長は断言した。

 Q!フィルム・フェスティバルは、抗議を浴びているにもかかわらず、現在まで行われている。基本的人権やHIV/エイズ蔓延防止のキャンペーン実施を目的とした、そのフェスティバルの広報宣伝手段として、委員会側もツイッターを選択した。〔本紙の〕確認〔取材〕に対し、委員会は「ノー・コメント」とした。
【E Mei Amelia R-detikNews.nvc/nrl記者】

訳注
1) イスラーム防衛戦線: インドネシアで最も危険なイスラーム原理主義グループとして知られる。ハビブ・リズィク・シハブを代表者とし、インドネシア版プレイボーイの出版社を襲撃して廃刊に追い込むなどの活動を行なった。
2) Q!フィルム・フェスティバル: インドネシアで毎年開催されている同性愛に関する内容を扱った作品を上映する映画祭。
3) 『F***ing』のような〔いかがわしい〕言葉がある: 同フェスティバルでは、『Fucking Different』というタイトルの映画作品の上映が予定されており、このタイトル(文字)が同フェスティバルのサイトに掲載されていた。
4) 1979年法律第33号: おそらく記者の間違いだと思われる。LSFに関する法規は1992年法律第8号(映画に関する法律)と1994年政府規則第6号(LSFに関する法律)が存在する。

(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so1010015kk)

原題:FPI Laporkan Situs Q! Film Festival Karena Mengandung Konten Porno
http://us.detiknews.com/read/2010/10/01/161152/1453302/10/fpi-laporkan-situs-q-film-festival-karena-mengandung-konten-porno


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