インドネシア語新聞翻訳
2010年9月5日(日)
【デティック紙】


スンダ・ケラパでスンバコを配りながら巡回するタクビル〔の行事が行われる〕

【ジャカルタ】
 イドゥル・フィトリ(訳注1)の祝日〔9月11日〕を迎える晩を盛り上げるために行われうる様々な活動がある。ジャカルタ、スンダ・ケラパの大モスクでは、恵まれない人々に対して様々なスンバコ(訳注2)を配りながら巡回するタクビル(訳注3)〔の行事〕の開催が選択された。

 「このモスクのイスラーム教徒の若者は、イドゥル・フィトリ前夜に、恵まれない人々に見舞金を手渡しながら巡回するタクビルの行事の準備を行った。その見舞金はスンバコのパッケージという形をとっており、ジャカルタ市内のプンジャリガンやチピナンなどのスラム地域で配るために、我々は200 - 400パッケージを準備した」本紙と会見の際(2010年3月9日)に、スンダ・ケラパの大モスク管理者であるヘリ・サリマン氏はそのように述べた。

 一方モスクでは、朝まで共同でタクビルが行われるだけだ。ブドゥック(訳注4)を打つ行事や賑やかな性質のものは全く行われない。そのことはインドネシア国家警察長官の呼びかけに基づいており、モスク管理者もそれを受け入れている。

 「〔長官の呼びかけとは、〕やがて行われるイドゥル・フィトリ前夜の行事においては、馬鹿さわぎの性質のものや道路での集団車列は禁止するというものだ。したがって巡回しながら行うタクビル〔の行事〕も、我々は直接恵まれない人々を対象に行う。モスクではさらに謹んで、ブドゥックの伴奏なしに一緒にタクビルを唱えるだけだ」と同氏は付け加えた。

 イドゥル・フィトリの礼拝を行う準備もすでに整った。特に信者たち〔の数〕が膨れ上がることも見込んでいる。毎年、スンダ・ケラパの大モスクでのイドゥル・フィトリの礼拝者たちの数は1万人以上に達する。

 「我々は、モスク境内とモスク脇の道路の区間も全て利用する」と同氏は続けた。

 イドゥル・フィトリの礼拝での伝道師にはコマルディン・ヒダヤット教授、礼拝の導師にはアリ・ムハンマド・ビン・アリ・ジャビル師がなる予定だ。委員会は彼らが出席できなかった場合に備え、控えの伝道師と礼拝の導師もすでに手配している。国民協議会のタウフィック・キエマス議長もこのモスクでイドゥル・フィトリの礼拝を行う予定だ。
【Suluh Gembyeng Ciptadi, vta/vta記者】
【crl, ed:ferry kisihandi記者】

訳注
1) イドゥル・フィトリ: 断食月明けの日、すなわちイスラーム暦10月1日
2) スンバコ: 生活必需品9品目のこと。一般的には米、砂糖、食塩、食用油、肉、ミルク、鶏卵、トウモロコシ、灯油の9品目を指す。
3) タクビル:「アッラーは偉大なり」と唱えること。礼拝の各動作を行う際には、この言葉が唱えられる。また、犠牲祭や断食明けの大祭の際、その前夜にこの言葉を唱えつつ、子どもたちが地域を歩き回る慣習が行われる地域もある。
4) ブドゥック: イスラームの礼拝の時刻を知らせるために使用される大太鼓

(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so1009055kk)

原題:Takbir Keliling Sambil Berbagi Sembako di Sunda Kelapa
http://ramadan.detik.com/read/2010/09/05/164733/1435387/631/takbir-keliling-sambil-berbagi-sembako-di-sunda-kelapa


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