インドネシア語新聞翻訳
2010年3月27日(土)
【レプブリカ紙】


女性イスラーム教徒はミレニアム開発目標達成に関わるべき

 女性イスラーム教徒はミレニアム開発目標(訳注1、以下 MDGs)を達成するために、積極的に関わることが期待されている。実施できる取り組みとは、とりわけ女性イスラーム教徒の組織強化や潜在能力活性化を行うことだ。

 女性イスラーム教徒協会(Salimah 以下サリマー 訳注2)中央指導部のウィリアニンシー総裁は次のように述べた。「女性イスラーム教徒が国家開発に貢献する時が来た。我々は様々なプログラムを通じて、今後もその取り組みを推し進める」と金曜日(3月26日)にジャカルタで同総裁は述べた。

 ジャカルタのタマン・ミニ・インドネシア・インダ(訳注3)の観光村で開催されたサリマー第3会議の数百名の出席者の前で、同総裁は次のように述べた。2009年12月のインドネシア女性会議(Kowani)において、ユドヨノ大統領は MDGs の10の達成目標について述べた。

 同総裁の説明によれば、その中には次のようなものがある。貧困率の削減、教育の普及、女性のエンパワーメント、母子の死亡率削減、麻薬撲滅およびその他だ。

 「女性社会組織が政府の2015年 MDGs の目標達成を共同で支援することを、大統領は大いに期待している。これは我々共通の関心事になるべきことだ」とし、さらに同総裁は述べた。

 その呼びかけのフォローアップとして、同協会は常に〔女性の〕プロ意識の向上に焦点を当てる。その取り組みは、女性のエンパワーメント、家族の役割強化、子供の保護の3つの主要課題達成のために重要だと見なされる。

 同総裁は次のように解説した。女性の経済活性化でサリマーは、全国に全企業シャリア協同組合を設立した。このプログラムは協同組合・中小企業省との提携を通じて行われた。

 同総裁は次のように述べた。家族の役割強化のケースでも、福祉保育園、子供を守る家、家族社会活性化の強化プログラムにおいて、社会省との提携が行われた。

 同総裁はさらに次のように述べた。一方、とりわけ麻薬の危険性に対する対策といった社会面で、サリマー中央指導部は〔麻薬対策のための〕保護者対象の教育研修を行った。「おかげで、我々は2008年に全国麻薬組織(BNN 訳注4)から一般市民賞を受賞した」

 女性エンパワーメント国務大臣であるリンダ・アグム・グメラル女史は、サリマー中央指導部の貢献を歓迎した。しかし、現代では女性を含む問題はまだたくさんあることを〔我々は〕念頭に置く〔べきだ〕。

 「女性の生活の質がまだ低いことは第一の問題だ。これは〔女性イスラーム教徒が国家〕開発に関わる度合いに影響を与えるだろう」と同大臣は挨拶の中で述べ、社会組織活性化担当で第5副大臣であるカスマワティ女史がそれを読み上げた。

 識字率〔の低さ〕と女性が教育を受ける機会がまだ少ないこと、憂慮すべき母親の死亡率などを同大臣は例に挙げた。サリマーが国民の諸問題を解決する役割を果たすことを政府は期待する。
【yusuf assidique, ed:ferry記者】


訳注
1) ミレニアム開発目標: 2000年9月ニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットに参加した加盟国が、21世紀の国際社会の目標として採択した国連ミレニアム宣言と、1990年代に開催された主要な国際会議やサミットで採択された国際開発目標を統合し、一つの共通の枠組みとしてまとめたもの。
2) 女性イスラーム教徒協会: 2000年3月8日に発足した正義福祉党の下にある組織。イスラームの学習から生活に関わる様々な活動を行っている。
3) タマン・ミニ・インドネシア・インダ: テーマパーク。インドネシア各州のパビリオンがあり、それぞれの文化を紹介している。
4) 全国麻薬組織: 政府機関と連携し主に麻薬等薬物の誤用や違法な流通の防止、撲滅対策を講じるために2002年に結成された組織

(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so1003271kk)

原題:Muslimah Perlu Terlibat Pencapaian MDGs
http://koran.republika.co.id/koran/14/107197/Muslimah_Perlu_Terlibat_Pencapaian_MDGs



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