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インドネシア語新聞翻訳 2010年3月26日（金） 【レプブリカ紙】 オフィス街の精神的アオシス オフィス街で働く人たちの間で起きている信仰熱は単なる儀礼的な現象ではない。これは、少なくとも、中央ジャカルタ・スナヤンの国家教育省のオフィス・コンプレックスにあるバイトゥット・トリビン・モスクで行われている活動についていえる。 このモスクは多忙を極める地域の中での精神的オアシスとなっている。その証拠に、このモスクには［イスラーム教徒にとって］義務的とされる礼拝、あるいは他の宗教活動を希望する人たちがしばしば訪れている。彼らの多くは国家教育省の役人およびその地域周辺のオフィスで働いている人たちだ。 先週の水曜日（17日）の場合、昼下がりの礼拝を呼びかけるアザーン（訳注1）が響くと、ひとびとは急いでモスクに向かった。彼らは、通常の職員だけでなく高官クラスの人も一緒になって、宗教的お勤め、すなわち集団礼拝を行った。 バイトゥット・トリビン・モスクの管理人副代表のカストウォ・ヒモディグドヨ氏によると、特に昼下がりと午後の礼拝にはいつも数百人のひとびとが集団礼拝に参加しているという。「その時間帯には職員たちがまだオフィスにいるからでしょう」と同氏は述べている。 他と違うところは、普通のひとたちの中にムハマド・ヌー国家宗教大臣も参加していることだ。「大臣は出張がないようなときには、必ずモスクの集団礼拝に来ます」と彼は語った。 このモスクでお勤めをする人の数は時とともに増えている。特に金曜礼拝では、この二階建てのモスクは溢れる人たちを収容しきれず、一部の人たちは駐車場での礼拝を余儀なくされている。「ここはタムリン通りに至るまでのスディルマン通り沿いにある、唯一のモスクです。そのため金曜礼拝のときにはいつも満員になるのは当然です」と彼は語った。 このような状態をモスクの全管理人は、もちろん神に感謝している。彼らはこのモスクがいつもお勤めをする人たちで賑わっていてほしいと願っている。この敬虔な願いのために、大きな宗教的記念祭や昼下がりの礼拝後の日々の講話を主催するなど、いくつかのプログラムがモスクでの活動を盛んにするために計画されている。 日々の講話は月曜日から木曜日まで行われている。その講師はモスク内の管理人だったり、外部から講演者を招いたりしている。モハマド・アリフィン・イルハム師、ウマル・シハブ師、その他多くの有名な伝道師が登場していることが記録されている。 国家教育省周辺およびスナヤン周辺の職員の信仰心と敬虔さの養成が、このモスクを建てた主な目的の一つだった、とカストウォ氏は語る。バイトゥット・トリビン・モスクは1998年に竣工し、5年後の2002年に完成した。 同氏によると、オフィス街の中心にモスクの建物があることは、高層ビルの立ち並ぶ殺風景な地域に宗教的な雰囲気と安らぎを与えることになるという。そのため、78億ルピア（約8000万円）がこのお勤めをする建物の建設のためにつぎ込まれた。 このモスクはインドネシアで著名な建築家の一人、アフマド・ヌックマン氏によって設計された。バンドゥン工科大学出身のこの建築家は、アト・ティインモスク、ジャカルタ・イスラム・センター、バンドゥンのサルマンモスクを設計している。1,080㎡のこのモスクが一見して先ほど名前をあげたモスク等と似ているのももっともなことだ。 二千数百人の収容力を持つこのモスクはすでに100％機能している。そして当初の理想に沿って、このモスクの管理人たちはモスクを繁栄させるために人々を受け入れ続ける決意だ。 昼下がりの礼拝後の講話 これはバイトゥット・トリビン・モスクが持っている重要なプログラムのひとつだ。日々の講話は何年か前から続けられ、人々から好評を得ている。 カストゥウォ氏によると、このプログラムが始まる前は、昼下がりの礼拝者の列は1～2列だけだった。しかし、現在、礼拝の人たちの列は8列にまでになっている。 講話が著名な伝道師によって行われるときはもっと多くの人たちが集まる。ザキ・ミルザ師が登壇した先週の水曜日（17日）がそうだった。モスクの管理人はかなり事前からこの若い伝道師が講話を勤めることを発表していた。「お陰で出席者は数百人になった」と同氏は語った。 出席者は男性も女性も、この若い伝道師が語る宗教的講話に謹んで耳を傾けたようだ。この機会にザキ師は、イスラーム教徒がアッラーの神への愛を厚くすることの重要性を強調した。「われわれはアッラーの使途ムハマンドの高貴なモラルを手本とすべきである。ムハマンドは何事に直面してもその全てをアッラーの神だけに委ねたのだ」と彼は語った。 訳注1） アザーン： モスク周辺にいるイスラーム教徒に対して、礼拝時間を知らせる呼びかけ （翻訳者:山本肇） （記事ID:so1003261hy） 原題：Oase Rohani Karyawan Kantoran http://koran.republika.co.id/koran/52/107186/Oase_Rohani_Karyawan_Kantoran ISEA インドネシア語新聞翻訳 TOPへ ISEA TOPへ |