インドネシア語新聞翻訳
2009年6月16日(火)
【レプブリカ紙】


YADMI、マレー風イスラーム伝道のキャンペーン

【バンドン】
 インドネシア・マレーシア伝道財団(以下YADMI)は、信者と政府を一体化するマレー風イスラーム文化のキャンペーンを再び行った。そのねらいは、(ともすると)反体制を打ち出す中東諸国の文化を排除することだ。

 そのマレー風イスラーム文化のキャンペーンの試みは、2009年6月14-17日に開催された「イスラーム思考の近代化」の国際セミナーのテーマとなった。そのセミナーには、YADMI役員会のタルミジ・タヘル会長、そしてマレーシア・イスラーム伝道財団(以下YADIM)のダト・モハンマド・ナハイ・ハジ・アーマッド議長が出席した。

 タルミジ会長は次のように説明した。インドネシアとマレーシアにおけるイスラーム伝道には特徴がある。つまり、社会と政府が一体となって、信者の(生活の)繁栄を実現するのだという。

 「これはマレー系民族におけるイスラーム文化だ。政府と国民は一体となる」日曜日(6月14日)の晩にバンドンでのセミナー開催後、そのインドネシア共和国の元宗教大臣はそう述べた。そのマレー風文化を持つイスラーム伝道は、国民(生活)の繁栄に大きく貢献する。

 同会長は次のように述べた。その伝道文化は中東の伝道文化とは異なる。中東の文化はむしろ反体制活動を提示する。反体制活動が多くなるほど、深刻な事態に発展することが予測される。

 また中東風のイスラーム伝道は、女性に対して一定の権利を与えていないという。アル・アズハルで、男性だけが参加する会合に出席したことがあったと、同会長は述べた。中東では女性への権利が全く与えられないという。

 「よい妻になることで十分だ」と同会長は述べた。むしろ女性と男性に同等の立場と機会を与える、マレー風イスラーム伝道文化とは異なる。それが証拠に、マレー風イスラーム伝道コミュニティーでは、メンバーのおよそ半数が女性だ。

 同会長はさらに次のように説明した。女性は同等の立場を与えられるべき存在だ。マレー系民族には、民族の問題を解決する上で貢献する優れた女性も少なくないという。マレー風イスラーム伝道の存在は、マレー系社会での国の発展に影響を与えるはずだ。

 同会長によれば、その伝道は引き続き活性化されるだろう。インドネシア・マレーシア間の不安定な状況は、その活動に対して全く影響を与えない。むしろその伝道を通じて、全ての問題の解決が可能だ。

 同会長によれば、最終的に「連帯感」を目標とするマレー風イスラーム伝道から、その活動を歓迎する地方政府も少なくないという。「地域でその活動が行われることを、多くの地方政府が期待している」

 YADIMのダト・モハンマド・ナハイ・ハジ・アーマッド議長は次のように説明した。マレー系社会の若い世代は、(国民生活の)繁栄実現における役割を持つべきだ。その伝道を通じて、マレー系社会の国家はさらに発展することができる。

同議長はマレー風伝道に関するセミナーを歓迎する。その活動は、育まれ、推進されるべきだという。「教育面においても統合的なパラダイムが構築されるべきだ」
【san記者】

(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so0906161kk)

原題:YADMI Kampanyekan Dakwah Islam Melayu
http://www.republika.co.id/koran/14/56519/YADMI_Kampanyekan_Dakwah_Islam_Melayu



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