インドネシア語新聞翻訳
2009年4月16日(木)
【レプブリカ紙】


全国喜捨募集団体、喜捨募集組織と提携

【ジャカルタ】
 インドネシアの喜捨の運営(管理)については、改善策が講じられている。喜捨の回収と還流の質と量の向上のために、全国喜捨募集団体(以下Baznas)は、全国のおよそ18の喜捨募集組織(以下LAZ)と提携する。

 「BaznasとLAZは、様々なプログラムで提携を行う予定だ。この提携が、素晴らしい力となることを確信している」水曜日(4月15日)にジャカルタで行われたBaznas、宗教省、18のLAZの管理者間の会合に出席後、Baznasのディディン・ハフィドゥディン総裁は本紙に対してこう述べた。

 同総裁によれば、これまでBaznasとLAZはそれぞれ個別に運営を行ってきたという。その提携により、喜捨運営において重要な変化が起きることを、Baznasは期待している。「個別ではなく共同で行われれば、きっと成果が見られるに違いない」

 その会合では、提携の推進とインドネシアの貧困者データの同一化の件が討議された。同総裁によれば、これまでBaznasとLAZのデータは、それぞれ特化されている傾向があったという。喜捨を受け取る人々のデータの同一化に、BaznasとLAZは同意している。

 「保健省、社会省、そして我々各自のデータから、我々はインドネシアの貧困者のデータを探し、後にオンラインでアクセス可能なデータ・センターもできる」と同総裁は述べた。喜捨の回収や還流での提携以外に、喜捨の社会化や教育を行なう上での提携も行う予定だ。

 同総裁によれば、Baznasはその提携の調整役になると確信されている。「我々の最初の計画は、シトゥ・ギントゥン(訳注1)の住民を助けることだ。そのプログラムの具体的な内容は、次の会合で討議される予定だ」と同総裁は述べた。その提携が出来るだけ速やかに行われることを、Baznasは期待している。

 別の機会に、本紙のドンペット・ドゥアファ(訳注2)のイスマイル・A・サイド代表取締役は、Baznasと全国のLAZの提携を歓迎すると述べた。その提携により、喜捨の運営と還流がさらに規則正しく行われることを、ドンペット・ドゥアファは期待している。「この計画は素晴らしく、我々全てが同意している。喜捨はさらに増大するだろう。この提携は我々の能力をよりよいものにするだろう」と同代表取締役は述べた。

 BaznasとLAZ間の貧困者データの同一化については、同代表取締役も同意している。「我々は貧困問題についての地図を作るつもりだ。そうすれば喜捨の還流が滞ることはないだろう」同代表取締役によれば、BaznasとLAZ間の会合は、今までの誤解を解くことも目的としているという。Baznasと全国の18のLAZは、いくつかのプログラムで提携を行う予定だ。パルン地区で建設中の貧困者のための「健康ハウス」(訳注3)がその一つだという。


訳注
1) シトゥ・ギントゥン: ジャカルタ近郊にあるシトゥ・ギントゥン調整池。2009年3月27日午前2時にこの北壁が決壊。北東方面にダム内の水が流れ多数の就寝中の周辺住民が死亡した。
2) ドンペット・ドゥアファ: 「弱者の財布」という意味で、経済的弱者の人間的生活を守る非営利慈善団体
3) 貧困者のための「健康ハウス」: ボゴール県パルン地区7千uの敷地に建設予定の施設。貧困者のために医療を含む様々なサービスが無料で提供される。


(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so0904161kk)

原題:Baznas Gandeng Lembaga Amil Zakat
http://www.republika.co.id/koran/14/44320/Baznas_Gandeng_Lembaga_Amil_Zakat



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