インドネシア語新聞翻訳
2009年3月7日(日)
【レプブリカ紙】


2009年のイスラーム・ブックフェアの参考図書に来場者が殺到

【ジャカルタ】
 2009年の第8回イスラーム・ブックフェア(IBF)の祭典に来場者が押し寄せた。インドネシアと海外の図書愛好家たちは、人気のある出版社が提供する、様々なイスラーム関係図書を買いあさっていた。ジャカルタのスナヤン競技場のブースで、来場者から好評だった図書の一つが、イスラーム関係参考図書だ。

 厚くて値段も高いが、イスラーム関係参考図書に対する人々の関心は高かった。その300-1,000頁の図書の販売価格はおよそ10-60万ルピア(約800-4,800円)以上だ。さらに100万ルピア(約8,000円)以上の参考図書もあった。「参考図書は時代を越えて永遠のものなので、いつでも求められる」と同IBFのM・アニス・バスウェダン実行委員長は述べた。

 同実行委員長は付け加えた。高い関心が寄せられた参考図書は、イマム・ガザリ、イブヌル・カイイム・アル・ジャウズィヤー、そしてイマム・ナワウィなどの初期の宗教学者による、古典的な作品ばかりではなかった。「シェクー・ムハンマド・ビン・シャリー・アル・ウサイミン、ムタワルリ・アシ・シャ・ラウィ、そしてユスフ・カラダウィなどの現代の宗教学者の作品も、読者たちからの関心が高かった」アクバール・メディア・エカ・サラナ出版社の代表取締役でもあるアニス氏は、このように述べた。

 さらに、インドネシアのイスラーム教徒だけではなく、海外の出版関係者も、その参考図書を買っていた。アクバール社出版の図書の中には、「コーランとムハンマドの言行録による女性に関するイスラーム法」「宗教学者の復活(あらすじ)」「死の秘密」「来世とこの世の終焉」そして、「イスラーム史」などもあった。

 「その図書には、マレーシアの出版関係者たちからの強い関心も寄せられた。彼らは数百部をそれぞれ現金で購入し、そして数百部から数千部もの注文もしていた」とアニス氏は述べた。

 シグマ出版株式会社第1地域の上級管理者である、ムカエロニ氏は次のように述べた。参考図書は「時代を超えたもの」という理由から、求められる。「そのほかに(参考図書は)、一般的には信者の質問に答える形で回答や解説をしており、コーランやムハンマドの言行録の指示や定理に基づいて、イスラーム教徒たちが出来る限り適切に、宗教的義務を行うための十分な指導も与える」と同氏は述べた。

 シグマ出版社もいくつかの参考図書を出版し、2009年のIBFの来場者からかなりの反響があった。その中の一つに、イマム・ナワウィの宗教書を翻訳した「ズィクル(訳注1)の完成」がある。「その本はよく売れた。インドネシアの人々だけではなく、マレーシアの出版関係者たちもそれを購入し、大量の注文もしていた」とムカエロニ氏は述べた。


訳注1) ズィクル: アッラーの神を讃え、名を唱えること


(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so0903071kk)

原題:Buku Referensi Diserbu Pengunjung IBF 2009
http://www.republika.co.id/koran/14/35877/Buku_Referensi_Diserbu_Pengunjung_IBF_2009



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