インドネシア語新聞翻訳
2009年1月29日(木)
【レプブリカ紙】


今なお起こる工場での金曜礼拝の禁止

【チマヒ】
 金曜日の集団礼拝(訳注1)の権利獲得のために闘っていた、西ジャワ州チマヒ市のメワ・ニアガジャヤ株式会社の労働者3名が解雇され、彼らに対し各界からの支援が集まっている。残念なことに、同会社の経営者は、今でもまだ労働者の金曜礼拝を禁止している。

 チマヒ市のインドネシア・ウラマ評議会は、同会社の経営者に対して、労働者の金曜礼拝を禁止したり妨げたりしないように勧告書を出し、休日を土曜日から金曜日に移行するように要請していた。

 チマヒ市の全国労働者組合(以下SPN)の役員であるトゥサニ氏によれば、その勧告書に対し、同会社の経営者は同意していたという。インドネシア・ウラマ評議会の勧告書が出されて以来、金曜日は休日と定められ、労働者は土曜日に通常どおり働くこととなった。「しかし、経営者(の方針)は一貫せず、彼らは金曜日にもこれまで通り働くことを希望する労働者のため、金曜日に工場を稼動することとし、その分を時間外労働扱いとした」と同氏は述べた。

 同氏によれば、金曜日に出勤する労働者には、再び金曜礼拝が禁止された。「金曜礼拝を行った者たちは、工場で働くことを禁じられた」と同氏は明言した。

 金曜礼拝の禁止は、再び労働者たちからの抗議を受けた。水曜日(1月28日)の昼に、SPNの群集数百人が、チマヒ市の地方議会を訪れた。彼らは同工場の金曜礼拝禁止について、最新の出来事を報告した。

 チマヒ市の地方議会D委員会(訳注2)もこれに対し、怒りをあらわにしている。委員会は同会社の所有者を召喚する予定だ。「金曜日(1月30日)に同会社の所有者に対して、地方議会に出向いて、てんまつの説明をすることを要請する」とチマヒ市の地方議会D委員長アーマッド・ズルカルナエン氏は述べた。

 同氏によれば、労働者の金曜礼拝がまだ禁止されていることについて、地方議会は騙されたと感じたという。なぜなら、去る2008年末にD委員会は、金曜礼拝の禁止があることについて、労働者から報告を受けていた。D委員会は、チマヒ市の労働局に同会社を監視し、経営について注意を勧告するよう要請している。

 「結局、労働局は何もしなかった」と、この福祉正義党会派のメンバーは述べた。地方議会は、同会社の所有者に出向くことを義務付けたが、3回の召喚にもかかわらず、それに応じなかった。地方議会は強制権を用い、治安警察に対して、同所有者を連れてくるように要請するつもりだ。

 ムハマディアのチマヒ支部のシャムスリジャル助役も、強い措置を取ることを明言した。チマヒ支部は、労働者の金曜礼拝を禁止したり、妨げたりする同会社の管理方針は、許し難い行為だと考えている。

 「その方針が変更されないなら、同会社の所有者はインドネシアから追放されるべき」と同氏は明言し、同会社には工場付近にモスクを建てるように提案した。

 同会社のヘンドラ・スタルリ人事総務部長は、以前に会社の金曜礼拝禁止について反論していた。同氏によれば、会社では24時間稼動している機械があり、そのため従業員が全員で金曜礼拝を行うことはできないとのことである。


訳注
1) 金曜日の集団礼拝: イスラーム教徒の成人男性は、金曜日の昼に集団礼拝に参加することが義務付けられている。
2) チマヒ市地方議会D委員会: 国民福祉部門を扱う委員会


(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so0901291kk)

原題:Pelarangan Shalat Jumat di Pabrik Masih Terjadi
http://ng.republika.co.id/koran/14/28436/Pelarangan_Shalat_Jumat_di_Pabrik_Masih_Terjadi



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