インドネシア語新聞翻訳
2008年9月15日(月)


運輸大臣談話:地方のルバラン準備は90%終了

【ジョグジャカルタ】
 今年のルバラン(訳注1)の帰省客の流れに対する地方政府の準備はすでに90%終わっていると、ジュスマー・シャフィー・ジャマール運輸大臣は15日(月)ジョグジャカルタへの視察訪問の際に談話を発表した。

 「私が各地を訪問した限りでは、それぞれまだ改善すべきことがいくつかあるものの、全体的に地方の準備は既に90%終わっている」

 運輸大臣はこれらの地方の準備体制は、地元政府による交通手段とインフラの整備がルバランを14日後に控えて順調に進んでいる様子からも明らかだと説明した。

 ジョグジャカルタ特別州と同様に地元政府は1280台のバスを用意し、ギワンガン、ジョンボル、ウォノサリの3ヵ所の出発ターミナルに配置している。

 鉄道輸送については、エグゼクティブ・クラスを52車両(2624席), ビジネス・クラスを52車両(3520席)、エコノミー・クラスを33車両(3650席)用意している。一方、空の便としてはジョグジャカルタのアディ・スチプト国際空港の便数が一日42便に増やされている。

 道路のインフラに関してジョグジャカルタ特別州の交通局局長のムルヤディ・ハディクスモ氏は、路面は100%整備されており表示も完備されていると語っている。また、「未完成だった二車線の橋の建設については、全て着工されている」と付け加えた。

 運輸大臣はさらに今年の帰省者の数は全国的に増え、1578万人だった2007年と比べて6パーセント増が推定されるとして、「一番多く増えるのは陸上交通機関による帰省者で990万人になるだろう」と述べた。

 河川交通およびフェリーを利用する帰省客は290万人、列車が300万人、船の便が100万人、空の便の利用者が190万人と推定されている。

 最近の石油燃料価格の高騰の中で、オートバイが今も帰省客の選択肢となっている。昨年オートバイを利用した帰省者は212万2千人だったが、今年は250万6千人に増えると予想されている。

 鉄道会社はエコノミークラスの乗客の激増を予想してコミュニティー・クラスの列車の運行を準備している。このコミュニティー・クラスは昨年のサプ・ジャガドクラスの列車(訳注2)と同じく、床に座るようになっている。

「しかし、このコミュニティークラスの列車は、以前のサプ・ジャガドクラスの列車とは違う。扇風機がついており、エコノミークラスの車両に連絡するドアもある」と運輸大臣は述べた。

 運輸大臣によると、このコミュニティークラスは、オートバイを利用する予定の帰省者を対象としている。「子供や両親を乗せてオートバイで帰省する予定の人たちにとって、コミュニティー・クラスの利用は非常に有益なはずだ」

 同じ席上で鉄道会社の社長ロニー・ワヒュディ氏は、エコノミー・クラスの各列車には2輌のコミュニティー・クラスが用意されており、今回のルバランのために鉄道会社はすでにコミュニティー・クラスを20車両用意していると述べた。

 運賃は、ロニー氏によると、エコノミークラスの運賃と同じに設定されている。「運賃はスラバヤまで一人あたり4万7千ルピア(約560円)だ」と述べた。

 列車運行の円滑さを守るために、会社は技術班を現場に待機させているとロニー氏は補足した。プレイング・ギャングと名づけられたこの技術班は1チームが6人のメンバーからなっている。

 そのほか、各駅にレールなどの予備を用意している。「壊れたレール、枕木があったらすぐに取り替える」と彼は述べた。

【hep/aas記者】


訳注1) ルバラン: 断食月明けの大祭。イスラーム暦の10月1日
訳注2) サプ・ジャガドクラスの列車: ルバランの帰省客用に特別に仕立てた車両で座席がなく床に敷物をしいて座るスタイルになっていた。

(翻訳者:山本肇)
(記事ID:so0809151hy)

原題:Menhub: Kesiapan Daerah Capai 90 Persen
http://www.republika.co.id/launcher/view/mid/19/news_id/3121



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