インドネシア語新聞翻訳
2008年6月25日(水)


宗教大臣、対話の重要性を主張

【バンドゥン】
 ムハマド・マフトゥー・バシュニ宗教大臣は、宗教間、宗教内で起こる様々な対立を解決するためには、対話が重要だと主張した。経験上、宗教間での相互理は、友好を深めることにつながる。

 「対話によって違いを理解することが可能になり、様々な対立をうまく解決できるはずだ」と月曜日(6月23日)バンドゥンで行なわれたアジア欧州会合(ASEM)(注1)の青年間会合、「第二回アジア欧州の異教徒・異宗派間の青年対話」の開会の場で、同大臣はこのように述べた。

   この行事には、外務省レトゥノ・L・マルスゥディ欧米総局長、宗教省バールル・ハヤット事務総長、ナフダトゥル・ウラマ(注2)理事会のキアイ・ハジ・ハシム・ムザディ理事長と25ヵ国から69名が参加した。宗教大臣は、対話によって相手のことを知り、理解することができると語った。「同様に、友好と連帯を深めることもできる」

 一方、レトゥノ欧米総局長は次のように明言した。異教徒・異宗派間の対話は、インドネシアの外交政策の得意分野で、重要な要素でもある。「これまで異教徒・異宗派間の対話の際、インドネシアは、常にスポンサー、主導者としての役割を務めてきた。アジア欧州会合以外に、イギリス、カナダ、オーストラリア、オランダ、ノルウェーとの協力関係もある」と同総局長は述べた。同総局長はノルウェーでのインドネシア大使としての任務を終えたばかりだ。

 この活動には、アジア欧州会合の25か国から69名の若者と、欧米とインドネシアから宗教・信仰・文化間コミュニケーションの専門家12名が、情報提供者として参加した。レトゥノ総局長によれば、今後このような外交活動は他国との関係において推し進められる。そのため、インドネシアは国際フォーラムでは常に主導者となり、積極的に関わることになるだろう。

 6月23-27日の4日間、バンドゥンで、25ヵ国から69名の若者が「アジア欧州の異教徒・異宗派間の青年対話」の会合に参加する。このフォーラムはアジア欧州基金(ASEF)の活動の一環で、異なる宗教や信仰を持つ人々の間での相互理解を深め、寛容性と互いの信仰を尊重しあうようになることを目的としている。

【dam記者】


注1) アジア欧州会合(ASEM): 東アジア・東南アジア、欧州間の経済、政治、文化等の分野を対象とした対話と協力を目的とした会合。1996年に25か国と欧州委員会の首脳が参加して第一回会合が行なわれ、2年ごとに首脳会合を開催。アジア、欧州から43か国と2機関が参加している
注2) ナフダトゥル・ウラマ: 伝統主義的イスラーム組織


(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so0806251kk)

原題:Menag: Dialog Penting
http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=338844&kat_id=6



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