インドネシア語新聞翻訳
2008年5月3日(土)


林業大臣、イスラーム寄宿塾に100万本の植林を提案

 ダルッサラム・ゴントル・近代イスラーム寄宿塾は「ゴントル緑化」キャンペーンを開始

【ゴントル】
 MSカバン林業大臣は、イスラーム寄宿塾が共同で緑化に取り組み、100万本の植林を行うことを提案した。同大臣はその活動により、壊された森林が再生されることを確信している。

 「ゴントル・近代イスラーム寄宿塾は、100万本の植林を行う緑化プログラムに基づいて卒業生211人と共に植林を実施したが、全国のイスラーム寄宿塾もこのプログラムに参加することを大いに期待する」金曜日(5月2日)、東ジャワ州ポノロゴ県の同寄宿塾の構内のグランドで、同大臣はこのように述べた。同大臣は、ゴントル寄宿塾が他の寄宿塾の緑化への取り組みを促進することができると確信している。

   同寄宿塾指導者であるキヤイ・ハジ・アブドゥッラー・シュクリ・ザルカシ氏、キヤイ・ハジ・ハッサン・アブドゥッラー・サハル氏、さらにラジオ・レプブリック・インドネシア(以下RRI)のパルニ・ハディ代表取締役、ミュージシャンのイワン・ファルス、そしてMSカバン大臣も植林を行ったことが、ゴントル寄宿塾の211人の卒業生も参加した「ゴントル緑化プログラム」を印象付けた。1,000人以上の同寄宿塾の寄宿塾生と、ポノロゴ副県知事が参加したこの行事の様子は、RRIネットワークを通じて全国に生放送された。

 同大臣は次のように述べた。これまで「地球クールダウン」プログラムにおけるムハマディア(注1)や、ナフダトゥル・ウラマ(注2)執行部などのいくつかの宗教組織と提携を行ってきた。「インドネシアで緑化プログラムを行う予定の、ムハマディアやナフダトゥル・ウラマ執行部などのいくつかの宗教団体とすでに覚書を交わした。社会を構成するすべての人々が、共に自然が破壊された地域の緑化を促すことが目的だ」

 2007年にインドネシアは国有地の数箇所、クロンプロゴ地方を含むジョクジャカルタ特別州の数地域、そして西ヌサ・トゥンガラ州の約48万ヘクタールの敷地内に、地域の人々と協力して管理する地域を数箇所指定した。2008年にはこれをさらに拡大する計画で、緑に満ちたより良い生活を人々が送れることが重要だとしている。

 同寄宿塾指導者の、キヤイ・ハジ・アブドゥッラー・シュクリ・ザルカシ氏は、次のように述べた。ゴントル寄宿塾は植林をするだけではなく、平和を広める目的で指導者を育てる計画もしている。「植林をするだけでなく、平和と緑化を広める次代の指導者となりうる寄宿塾生も育成する」寄宿塾にとって、木材の利用は重要でなく、木があることにより、緑あふれる健康的な環境が創り出せることが重要なのだという。

 RRIのパルニ・ハディ代表取締役は、ゴントル寄宿塾と緑化活動を行い、「ゴントル緑化」プログラムを成功させるために協力できることは非常に光栄だと述べた。「ゴントルからインドネシアそして世界中へと思いやりの気持ちを広めていく。イワン・ファルスのようなミュージシャンは、生い茂る木の下でこそ、芸術作品を生み出せるのだと思われる。そのためにも、私たちはこの「ゴントル緑化」プログラムを支持しなければならない」

 一方、インドネシアでトップクラスのミュージシャンであるイワン・ファルスは、環境をテーマとした歌で、寄宿塾生たちを楽しませたが、非常に重要な行事に参加できたことを光栄に思うと述べた。「木はまさに酸素ですよね。だから私や寄宿塾生たちを含む全ての関係者は、人々の健康のために、清潔で健全な環境を一緒につくりあげていくべきなのです」


注1)ムハマディア:インドネシアの改革派イスラーム団体
注2)ナフダトゥル・ウラマ:伝統主義的イスラーム組織


(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so0805031kk)

原題:Menhut Ajak Pesantren Tanam Sejuta Pohon
http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=332418&kat_id=6



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