インドネシア語新聞翻訳
2008年4月22日(火)


アイシヤー、女性労働者の地位向上を強く要請

【ジョグジャカルタ】
 アイシヤー(注1)は、女性労働者をあらゆる形の搾取から守るため、女性労働者の地位向上を強く求めている。アイシヤー中央執行委員長シティ・ヌールジャナ・ジョヤンティニ氏は、4月21日(月)にジョグジャカルタで行われたカルティニの日(注2)の記念行事での挨拶でこのように述べた。

 アイシヤー中央執行委員の経済会議は、カルティニの日の記念行事として「今日のインドネシアの女性労働力」に関するセミナーを開催した。「搾取される女性の運命の代表が移民労働者を含めた女性労働者である」そのため、カルティニの日をあらゆる形の搾取から女性を解放し、その地位向上を図る機会にすべきで、この日を形だけのものにしてはならない、と述べた。

 ヌールジャナ氏は、インドネシアの女性労働者は依然として抑圧され、当然の権利もまだ獲得していないと語った。アイシヤーはまた移民労働者にも心を痛めている。彼らはインドネシアで働く機会がないため、家族を養うため海外で働かざるを得ないのだ。

 「実は、アイシヤー中央執行委員は、女性労働力の海外への流出を止めるよう強く求めている」その代わりに自分の国で働ける機会を増やすべきで、もし働く場の準備がまだできていないようであれば、政府は移民労働者に対する法の保護を最優先すべきだ。政府は移民労働者の生命と権利を守るべき、と語った。

 国内における彼らの家族も保護されなくてはならない。移民労働者の子供たちは基本的な権利、つまり教育を受ける権利を与えられるべきだ。「地方を調査すると、子供の養育および教育の義務が、本来あるべき父親や母親から祖父母や他人に移っているケースに出会う」とアンニサ・スワスティ(注3)の設立者の一人でもある彼女は語った。

 アイシヤーは女性労働者を支援するための法的および政治的保護の問題の他に、伝道を通して神の唯一性を確たるものにすることに務めている。

 昨日のカルティニの日には、さまざまな記念行事が行われた。スラバヤでは300人ほどのスラバヤ在住の女性が、インドネシア鉄道会社スラバヤ第8運行区の提供による無料の鉄道サービスを受けた。女性のために用意された2台の列車は「ドホ・ツアー号」と「イコン・プナタラン号」だった。

 「最初、私はなぜ切符代が返金されるのか、不審に思いました。でも、説明を聞いてびっくりするやら、嬉しいやら」とブリタールのクサンベンの住民であるスパルニさんは話した。

 「ドホ・ツアー号」はスラバヤーモジョケルトージョンバンークディリートゥルンガグンーブリタール間の往復を、一方「イコン・プナタラン号」はエコノミー・クラスで、スラバヤーパスルアンーマランーブリタール間の往復を運行した。「無料になるが、乗車の際は切符の購入が必要で、料金は後で返還される」とインドネシア鉄道会社スラバヤ第8運行区の広報担当スダルソノ氏は述べた。

 バンドゥンでは、女性イスラーム教徒活動家たちが、地方政府に反犯罪、反ポルノに関する地方条例を作るよう要求した。

【nri/tok/kie記者】


注1) アイシヤー: 改革派イスラーム団体ムハマディアの女性組織
注2) カルティニの日: カルティニは、19世紀末オランダ統治下のジャワで、貴族として生まれた女性。女性の教育の必要性を主張し、女子教育の私塾を開く。25歳で若くして亡くなったが、インドネシアにおける女性教育、民族主義運動の先駆者として、誕生日の4月21日は記念行事が行われる。
注3) アンニサ・スワスティ: 女性の社会的・経済的地位の向上を目指す団体。1982年設立


(翻訳者:山本肇)
(記事ID:so0804221hy)

原題:Aisyiah Desak Pemberdayaan buruh Perempuan
http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=331210&kat_id=6



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