インドネシア語新聞翻訳
2008年3月8日(土)


イスラーム寄宿塾、環境保護に参加

【ジャカルタ】
 イスラーム寄宿塾は、環境保護プログラムを導入することになる。生活環境国務大臣ラーマット・ウィトゥラル氏によれば、イスラームが環境保護に関わることは今日意義がある。水曜日(3月5日)の夜、アスラマ・ハジ・ポンドック・グデで、エコ・イスラーム寄宿塾プログラムを発表した際、「信者の行動を変えるため、知識を与えて活動を活発化させる取り組みが必要だ。環境に配慮することは善行の一つなのだから」と同氏は述べた。

 イスラーム寄宿塾幹部の全国規模の会合の際にエコ・イスラーム寄宿塾プログラムの開始が発表された。この会合には寄宿塾のキヤイ(注1)120人と、ジャワ内外の寄宿塾代表者500人が出席した。

 ラーマット氏によれば、キヤイたちの協力を得た環境保護に対するイスラームの取り組みは、すでに長い間実施され多くの成果が得られてきた。「キヤイは寄宿塾や信者の指導者として、環境の保全や管理に取り組む重要性について、関心を高める役割を果たしていた」と同氏は説明した。

 ゴミ、廃棄物、森林伐採、耕地開拓等の問題に始まり、地すべり、洪水、森林火災の災害など、環境災害はインドネシアでさらに増加している。「様々な環境破壊防止に取り組むため、実践的な思考と行動、つまり環境保護活動が必要となる。寄宿塾の共同体を通じた活動も含まれる」と同氏は述べた。

 環境問題は、宗教講話のなかでもより多く題材とされるべきだ。「これは、環境問題が非常に重要だと認識することを促す。地球を豊かにするという人類の義務は、地上の指導者として人間に課された使命だ」

 環境を考慮したこの会合は、環境への関心を深めるため、寄宿塾間のネットワークを強化することも目的としている。会合では、環境を守り理解を深める試みに全国の寄宿塾が参加、協力することが合意された。

 エコ・イスラーム寄宿塾プログラムの目的の一つは、イスラームの教義が、環境にやさしい取り組みの手引きとなるべきという意識を高めることだ。さらに、寄宿塾の活動で環境に関する教育を拡大することは、寄宿塾をさらに良く、清潔で、健全なものとすることにつながる。

【osa記者】


注1) キヤイ: 宗教的な指導者に対して用いられる尊称。イスラーム塾を主催する学識者、イスラーム法学者などに用いられる。


(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so0803082kk)

原題:Pesantren Ikut Pelestarian Lingkungan
http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=326228&kat_id=6



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