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2007年1月12日(土)
アフマディア、誠実さを求められる
彼らは溶け込もうとするべきで、排他的ではいけない
【ジャカルタ】
イスラーム学識者、キヤイ・ハジ・ディディン・ハフィドゥディン師は、インドネシア・アフマディア教団(注1、 以下JAI)に対して、誠実で開かれた対談を行うよう要請した。インドネシア・ウラマ評議会(注2)によって異端とされた宗派が、本来のイスラーム教義へ復帰するためには、誠実さが欠かせない。】
「政治的な思惑ではなく、誠実さを期待している」同氏は1月11日(金)、本紙に対して述べた。
同氏は以下の点を懸念している。誠実さを欠けば、アフマディアに関する問題がいつかまた起こるだろう。世界中のイスラーム宗教指導者にも異端とされたこの宗派は、インドネシアで長い間、問題の種となってきたからだ。
同氏はJAIに対しても、インドネシア・ウラマ評議会と誠実で開かれた対談を開くように要請した。アフマデイア信者の宗教書となってきたタズキラーなどの書物について、対談で切り込みたいとしている。「しかし、彼らは今まで誠実な対談を決して行おうとしなかった」と彼は強い調子で言った。
アフマディアの排他的な姿勢については、様々な訴えがあった。「アフマディア信者は他のイスラーム信者に溶け込み、集団礼拝をしたり、一緒にモスクへ行ったりできるのだろうか。排他的ではいけない」と同氏は語った。
最近、いくつかの小規模団体がJAIの幹部と目立たない形で非公開の会合を行った。インドネシア・ウラマ評議会は参加しなかったが、5回にわたる会合が宗教省の研究開発庁や国家警察総本部で開催された。その結果、JAIの幹部によって12項目の声明が作成された。
しかし、残念なことにJAIは、この声明の中で、ミルザ・グラム・アフマッドをムハンマド後の預言者としていることを、はっきりと否定していない。ミルザ・グラム・アフマッドの預言者性をめぐる問題は、アフマディア信者がイスラームの教義へ戻る以前に、必ず解決すべき、極めて重要なポイントだとディディン師は考えている。
JAIの広報書記であるアブドゥル・ロザック氏は、今までに宗教省や他の関連小規模団体と5回の対談を行ったことを認めている。最初の会合には、政府小規模団体やイスラーム社会組織系のおよそ25機関が出席した。
「すべては覚えていないが、最高検察庁、ナフダトゥル・ウラマ(注3)理事会、ムハマディア(注4)執行本部からの出席者がいた」昨晩、彼は本紙に対して述べた。2回目からの会合で出席者は減った。対談には政府の団体関係者のみが出席した。その中には宗教省の研究開発部門、教育研修部門からの出席者、イスラーム社会指導部総局長、内務省、社会省、最高検察庁、共和国警察からの出席者がいた。
「対談では、いくつかの質問に答えるように要求された」とし、同氏はさらに次のように述べた。草案を宗教省の研究開発部門が作成し、12の声明案を出した。しかし彼は、特に4番目の声明、つまりミルザ・グラム・アフマッドの預言者性の位置付けについて、肯定する者がまだいることを認めた。「我々は教団の教祖を救世主としている」
対談は今後も計画されている。来週月曜日に、タマン・ミニ・インドネシア・インダ(注5)のバイトゥル・コーラン博物館で、第6回会合が行われる予定だと、同氏は述べた。
【djo記者】
注1) アフマディア: 1889年インドのパンジャブ地方で生まれたイスラーム教の一派
注2) インドネシア・ウラマ評議会: 宗教学者が様々な問題に対してイスラーム法に基づいた見解を示す官製のイスラーム法学組織
注3) ナフダトゥル・ウラマ: インドネシアの伝統主義的イスラーム組織
注4) ムハマディア: インドネシアの改革派イスラーム団体
注5) タマン・ミニ・インドネシア・インダ: テーマパーク。インドネシア各州のパビリオンがあり、それぞれの文化を紹介している。
(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so0801121kk)
原題: Ahmadiyah Diminta Jujur
http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=319525&kat_id=3
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