2007年12月1日(土)

巡礼団第二陣、一斉に出発

空港での入国手続き時間は2時間のみ、巡礼団はインドネシアで清めの水浴び(注1)をするよう求められる

【ジャカルタ】
 政府は、金曜日(11/30)より11ヶ所の出発地から、メッカ巡礼団第二陣を一斉に出発させた。インドネシアの全巡礼団は、メッカに向かうため、ジェッダのキング・アブドゥル・アジズ空港行きの飛行機で飛び立つ予定だ。

 「彼らは、木曜日に巡礼者用の宿泊施設に入り、今日(記事が掲載された時点では昨日)出発する」金曜日(11/30)にジャカルタで、宗教省のメッカ巡礼主催費及び情報システム管理長である、アブドゥル・ガフル・ジャワヒル氏は発言した。巡礼団第ニ陣は、2007年11月30日から12月14日までの間に祖国を発ち、その数は96,808人と推定される。この数字は、インドネシアの巡礼団第二陣の全数(193,699人)から金曜日(11/30)の西部インドネシア時間(注2)15時25分までに、すで聖地に向けて出発した巡礼団第二陣の数(96,891人)を差し引いたものだ。2007年12月14日の最終出発便はジャカルタとソロからのもので、未明に飛び立つ。

 ガフル氏によれば、巡礼団第ニ陣は、サウジアラビア政府の新しい方針に留意すべきだという。巡礼団の入国及び検疫、書類手続き等を2時間内で終わらせなければならない。その後30分から最大1時間のうちに、巡礼団はバスでメッカに向けて出発しなければならない。

 「巡礼団は、待っているバスに素早く乗り込まなければならない。だから、祖国で清めの水浴びをし、空港でなるべく早く巡礼着(注3)に着替えたほうがよい」巡礼着は機内に持ち込み、手持ちのバッグに入れておくべきだ。「空港で清めの水浴びをしている時間はない」彼によれば、清めの水浴びと巡礼着の着替えを空港で行うのは、インドネシアの巡礼団だけだという。

 また、宗教省の巡礼サービス局長のザカリア・アンシャル氏は、その問題はすべての出発地の巡礼者たちに伝わっていると述べた。「祖国の巡礼団がその方針を間違いなく分かるよう、準備しなければならない。 すべてが順調であるように、巡礼者たちが決まりを順守することを希望する」

 巡礼団が機内持込みバッグに巡礼着を入れ、巡礼者用の宿泊施設で清めの水浴びをしておけば、時間の効率がよくあせらずに済む。彼は全ての巡礼団第二陣の出発が順調に行われ、特に巡礼団の出発便が遅れないことを期待する。

 同氏は、第一陣の出発では2社の航空会社で、5時間またはそれ以上の出発の遅れがあったと述べた。第ニ陣の出発では、5時間にわたる遅れがあってはならない。全く遅れがなく、巡礼団がスケジュールどおりに出発できればさらによい。

 同氏によれば、第一陣の出発ではガルーダ・インドネシア航空が、サウジアラビア航空と比べると、遅れが少なかったという。彼は、第ニ陣の出発で航空会社2社が遅れを防げることを期待する。「また遅れがあれば、注意をする」と彼は語った。

【fer記者】


注1) 清めの水浴び: 巡礼前に行う水浴び。頭髪の洗髪も含まれる。
注2) 西部インドネシア時間: インドネシア時間は、西部インドネシア時間(日本時間−2時間)、中部インドネシア時間(日本時間−1時間)、東部インドネシア時間(日本時間と同じ)に分かれている。首都ジャカルタは、このうち西部インドネシア時間に属す。
注3) 巡礼着: 女性には特に巡礼着の規定はなく、全身を覆う服を着用し顔だけを出す。男性の場合は2枚の縁縫いのない白い布からできており、1枚を腰に巻き、もう1枚は左肩にかける。



(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:so0712011kk)

原題:Jamaah Gelombang II Serentak Diberangkatkan
http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=315678&kat_id=106



ISEA インドネシア語新聞翻訳 TOPへ