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2007年11月18日(日) 巡礼団聖地に到着 聖地は埃が多く風が強い季節、巡礼団は健康に留意を 【メディナ】 メダン出発の巡礼第一団とパレンバンからの巡礼第一団が、21万人から成るインドネシア聖地巡礼団の第一陣となった。メダン発の巡礼第一団は、メディナ時間の12時10分にアミール・フェイシャル空港に到着した。 彼らの到着を出迎えたのは、サウジアラビア巡礼担当大臣の代理シャイク・アル・バトゥロウィシ氏、駐サウジアラビア王国およびオマーン侯国大使の代理として、インドネシア共和国巡礼事業部長ヌルサマド・カンバ氏、それに聖地におけるインドネシア巡礼実行委員会とメディナのアディラ巡礼支援組織だった。 彼ら（メダン発の巡礼団）は、短い歓迎の儀式を受け、インドネシアからのメッカ巡礼者に対する歓迎の印として、サウジアラビア王国からナツメヤシの実（注1）が贈られた。一方、パレンバン発の巡礼団は、ジェッダのキング・アブドゥル・アジズ空港に13時30分に到着した。彼らはジェッダのインドネシア総領事ガトット・アブドゥラー・マンシュール氏、ジェッダのインドネシア巡礼実行委員会の歓迎を受けた。インドネシアからの325人の団員のうち、2人は病気を理由に出発を取りやめた。 ヌルサマド氏が巡礼団に対し、インドネシア大使サリム・セガフ・アル・ジュフリ氏の歓迎の辞を読み上げた。巡礼団がメディナにおける8日から9日間の信仰行為を無事終えることが出来るよう、健康と安全に留意することを大使は要請した。 シャイク・アル・バトゥロウィシ氏は、サウジアラビアはメディナの巡礼団に対し宿泊施設をすでに用意しており、また預言者モスク（注2）を24時間開放する新しい試みを取り入れるなど、様々な便宜を図っていると説明した。「おかげさまで、入国手続き上も健康面でも彼らの到着は問題なかった」とヌサマド氏は電話で述べた。 パレンバン発の巡礼団は、ジェッダに予定より10分早い13時20分に到着した。ジェッダのインドネシア総領事ガトット・アブドゥラー氏は、巡礼団に対しメッカ巡礼の一番の目的を無事に遂行できるよう、儀礼的規範（注3）と健康を第一に考えるよう要請した。「儀礼的規範と健康を第一に考え、他のことに気をとられないように」 ガトット氏は、メディナは現在寒く風が強い埃っぽい季節だと述べた。夜間の気温は摂氏15度から18度で日中は20度になる。「一番の問題は寒さではなく、埃と強い風だ」と彼は述べた。 埃と風は気管支炎や腹下しの原因となる。そのため、彼は本国にいるときから、既に病気を抱えていた人は特に健康に注意するよう巡礼団に要請した。 宗教大臣は楽観的 一方、ジャカルタ発巡礼団の第一団をスカルノ・ハッタ国際空港で見送ったM．マフトゥー・バシュニ宗教大臣は、今年の巡礼はスムーズにいくであろうと楽観的に語った。ジュスマー・シャフィー・ジャマル運輸大臣もこの第一団の出発を見送った。 「巡礼団にとってメッカ巡礼は、これまで待ち望んでいた時で、夢の実現だ」とマフトゥー宗教大臣は語った。宗教大臣はインドネシアのメッカ巡礼団が、サウジアラビア政府が定めた巡礼日程と規則にきちんと従うことを期待すると話した。 また、彼はメッカ巡礼の参加者たちに十分な心構えをし、聖地の空気に順応するようにと呼びかけ「インドネシアの巡礼団が根拠のはっきりしない流言に惑わされないように希望する」と述べた。 一方、北ジャカルタからの巡礼者の一人シティ氏（52歳）は、自分は神に感謝をしており、メッカ巡礼をすることに迷いはないと話した。「この日をずっと待ち続けていたので昨夜はほとんど寝られませんでした」と語ったこの女性は、夫とその兄弟と共にメッカ巡礼に向かった。 ソロでは、中部ジャワ州知事ハジ・アリ・ムフィズ氏がアンバルクモ空港で、ソロ発の第一団395人を見送った。一方、西ジャワ州副知事ヌッマン・A・ハキム氏は、ブカシのハジ会館で西ジャワ州からの第一団を見送った。12の出発地のうち11ヶ所では昨日巡礼団を送り出し、バンジャルマシンは今日巡礼団を送り出す。 【tid/wed記者】 注1） ナツメヤシ： 中東および北アフリカ地方での重要な食べ物。その果実は栄養価が高く,昔からこの地方の重要な食料となっている。預言者ムハンマンドも1日2回の食事のうち1回はナツメヤシの実を食べたと言われている。 注2） 預言者モスク： メディナにあるイスラーム教の礼拝堂で預言者ムハンマンドの霊廟でもある。このモスクで礼拝すると他のモスクでの礼拝の1000回分に匹敵すると言われメッカ巡礼者が必ず立ち寄るところ。 注3） 儀礼的規範： イスラーム教徒が直接負う義務で、実践するべき5つの行為、信仰告白、礼拝、喜捨、断食、巡礼の五行として知られる。 （翻訳者:山本肇） （記事ID:so0711181hy） 原題：Jamaah Tiba di Tanah Suci http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=314202&kat_id=106 ISEA インドネシア語新聞翻訳 TOPへ |