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2007年7月23日（月） 宗教大臣「メッカ巡礼に向けて体調管理を万全に」 【ジャカルタ】 M・マフトゥー・バシュニ宗教大臣は、メッカ巡礼を予定している人々に対し、出発に向けて体調を整え、健康に気をつけるように注意を促した。利用予定の宿泊施設がメッカのマスジディル・ハラーム（注1）から、かなり遠いからだ。 マスジディル・ハラームに最も近い宿泊施設は、600メートルほどの場所にある。遠いものはジャルワルにあり、1,400メートルも離れている。このように同大臣は、月曜日午後、宗教省でインドネシア宗教団体および信者友好活動強化セミナーを開催した後に語った。 メッカ巡礼管理チームの一員となっている、第8委員会のハスルル・アズワル委員長も宗教大臣の発言を肯定している。彼は次のように述べた。宿泊施設は、メッカのマスジディル・ハラームからの距離が非常に遠いが、委員会側はそのために十分な輸送手段を準備した。 なぜ今年の巡礼者の宿泊施設は、非常に遠い場所にあるのか。同氏によれば、サウジアラビア政府が近い宿泊施設を準備しなかったためとのこと。原則として、距離の遠さは輸送手段で解決できる。「今は近い宿泊施設や居住施設がない」と同氏は発言した。 現在、巡礼者の宿泊施設は改善された。宿泊施設のすべては物理的条件を満たしており、委員会は、1ヶ所の宿泊施設に巡礼者が密集しないように管理する。 輸送手段と宿泊施設の問題は解決されたのだが、同氏は彼らの医療面の準備については十分でないと考えている。それは現在まで、インドネシア巡礼者の医療サービス提供準備のため、聖地を訪れる職員が一人もいないからだ。「この問題に対処するために訪れる医療使節団は一つもない」 国民議会は、この件で調整を行なうため、厚生省から高官を招集する予定だ。「我々は話し合いのために、厚生省の高官たちを招きたい」と同氏は発言した。インドネシアの巡礼者に対し、医療サービスを提供する職員をどのぐらい動員するかについては、説明を控えた。 「まだはっきりとは分からない。しかし、世界保健機構のサービス基準を適用する予定だ」と彼は発言した。 フライト準備完了 巡礼に関連して、バシュニ宗教大臣は次のように述べた。原則としてインドネシア政府は巡礼者をサウジアラビアへ出発させる予定だ。 「サウジアラビア政府が、インドネシア国営航空会社の乗り入れ規制する欧州連合の規則に従うなら、もちろん我々はフライトを中止する」と彼は付け加えた。 「インドネシアからの巡礼者に対し、規制はないことが明らかになった。我々は巡礼者を出発させる予定だ」と同大臣は述べた。 南スマトラ出身のカリスマ的キヤイ（注2）の孫であるハジ・ムスタファ・バクリ氏が指導するムスタファウィヤー・イスラーム寄宿塾（在マンダイリン・ナタル県）への視察訪問の際にも、同大臣はこのように語った。 つまり、サウジアラビアへの国営航空会社フライトが禁止になる心配はない。今年のインドネシアからの巡礼者数は21万人で、そのうち50％以上がガルーダ航空を利用し、残りはサウジアラビアの航空会社を利用する。 現在までに多くの巡礼者が、巡礼費の支払いを済ませている。巡礼費を完済していない信者も巡礼予定者として登録されているが、7月24-31日まで支払いのチャンスを与えられている」と、寄宿塾で演説を終えた後に同大臣は発言した。 もし、決められた期限までに支払わなければ、順番にウェイティング・リスト（予約キャンセル待ちリスト）に入れられる。 さらに、この特別ツアー巡礼者（注3）に関連して、来年は今年適用したようなメッカ巡礼費の完済時期を設定した方法を取らない予定だ、と述べた。 特別ツアー巡礼者は、募集が発表された後、先着順で決定される。 だから、今のような争奪戦にはならない。『早い者勝ち』の概念が適用されるのだ。申し込みした者が、並び順に特別ツアー巡礼予定者となる。同大臣は、来年の特別ツアー巡礼者募集が、より規則正しく行なわれることを期待している。 【アンタラ通信 アビ記者】 注1）マスジディル・ハラーム： 聖地メッカの聖モスク。その中にイスラームの聖殿であるカアバがある。巡礼者は、カアバの周りを反時計回りに7周するタワーフと呼ばれる儀式を行う。 注2）キヤイ： 宗教的な指導者に対して用いられる尊称。イスラーム塾を主催する学識者、イスラーム法学者などに用いられる。 注3）特別ツアー巡礼者： メッカ巡礼をする際、通常の巡礼ツアーに比べて費用が高く、宿泊場所などが良いメッカ巡礼プラスツアーを利用する巡礼者（より詳しくは、2007年7月6日のメッカ巡礼プラスツアーに関する翻訳記事を参照のこと）。 （翻訳者:川名桂子） （記事ID:so0707231kk） 原題：Menag: Siapkan Fisik yang Prima untuk Pergi Haji http://www.republika.co.id/Online_detail.asp?id=301072&kat_id=23 ISEA インドネシア語新聞翻訳 TOPへ |