2007年4月09日(月)

ムハマディアを国際的活動モデルに

 ムハマディア(注1)東ジャワ支部長のシャフィク・H・ムグニ博士は、ムハマディアは西欧諸国における国際イスラーム活動のモデルとしてふさわしいと語った。4月8日(日)スラバヤでシャフィク氏は「一ヵ月ほど前、ムハマディア東ジャワ支部役員がイギリスを訪問した際に、イギリス人からムハマディアは国際的組織としてふさわしいとの意見があった」と述べた。

 スラバヤのハジ・スコリロ寮において、青年ムハマディア東ジャワ支部およびムハマディア東ジャワ支部青年団の役員任命式を終えた後にこう語った。この任命式には東ジャワ州副知事スナルヨ博士が同席した。

 この国立イスラーム教大学スラバヤ、スナン・アンペル校の文学部教授によれば、ムハマディアが国際イスラーム運動のモデルになるにふさわしいと言われるのには、3つの根拠があるという。それは寛容であること、活動が長く続いていること、活動が広範囲であることの3つだ。「ムハマディアは『人類と自然にとって役立つ』組織として、寛容であることを示している。しかし、なにごとも白か黒かに単純化してしまう急進的なイスラーム組織に対する悪評は、イスラーム社会にとってはマイナスである」

 「ムハマディアは精神的な団体であり、政治の世界には足を踏み入れないようにしてきたが、政治に無関心なわけではない。ムハマディアのメンバーが知事や副知事の候補になるのは構わないが、ムハマディアを政治に巻き込んではならない」とシャフィク氏は述べた。

 政治家とは1期5年の短期的な目標を持つ者ではなく、社会の繁栄のために長期目標が持てる者がなるべきだとするのがムハマディアとしての考えだ、とシャフィク氏は言う。

 ムハマディアは歴史ある組織として古くから存在し続けてきたし、今でも組織は分裂することもなくきており、社会から更なる信用を得ている。「最近、私はマドゥラへ行ってきたが、ムハマディアのプサントレン(注2)設立のために4ヘクタールの土地を寄付した人がいた。また、彼は学校建設費用のために1.5ヘクタールの土地を売ったので、プサントレン設立に20億ルピア(約2,600万円)以上を投じたことになる」

 またムハマディアには、ボーイスカウト、拳法道場、青年部隊による警備団という総合的な組織がある。「警備団は秩序維持にあたる集団であり、暴力を受けたことはあっても仕返しをしたことはない」とシャフィク氏は語った。

注1) ムハマディア: 改革派イスラーム団体
注2) プサントレン: イスラーム塾


(翻訳者:山本肇)
(記事ID:so0704091hy)

原題:Muhammadiyah Layak Jadi Model Internasional
http://www.republika.co.id/Koran_detail.asp?id=288806&kat_id=6



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