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インドネシア語新聞翻訳 2011年3月3日（木） 【レプブリカ紙】 不法なメッカ巡礼事務所が規制される 【ジャカルタ】 宗教省は違法なメッカ巡礼（訳注1）事務所に対して規制の手続きを行った。無許可のメッカ巡礼事務所は巡礼者にダメージを与える可能性があるため、規制が行われた。 「無許可のメッカ巡礼事務所では、巡礼者は保護を受けていない」水曜日（3月2日）にジャカルタのアクマニ・ホテルで開催された「宗教省、ガルーダ・インドネシア航空会社合同のメッカ巡礼およびウムロ（訳注2）についての午後の討論会と懇親会」の後で、宗教省のメッカ巡礼およびウムロ振興主任であるアーマッド・カルトノ氏はそう述べた。 同氏の説明によれば、無許可のメッカ巡礼事務所は法律違反だという。メッカ巡礼運営に関する2008年法律第13号において、巡礼者を出発させることができるメッカ巡礼事務所は、宗教省から許可を取得している事務所〔だけ〕だ。 同氏はさらに続けた。この規制の手続きは、認証評価を通じて行われた。宗教省が行った最初の措置は、許可取得済みのメッカ巡礼およびウムロ事務所についてのデータの取得だ。「事務所は3年毎に延長〔手続き〕を行うべきであり、後に我々は事務所が違反をしているか否かを再調査する」 無許可のメッカ巡礼事務所に対する規制のため、宗教省は各地域の地方入国管理局とメッカ巡礼およびウムロ事務所協会との提携を結んだ。「事務所の許可証が本当にその巡礼事務所のために発行されたものかどうかを調査するため、我々は観光省とも提携した」と同氏は述べた。 同氏によれば、この規制においてメッカ巡礼事務所は、許可取得済みであるか、あるいは違法であるかによって、3段階の制裁を受ける可能性があるという。第1段階の制裁は、注意または管理上の制裁だ。第2段階は半年から1年間の許可凍結で、第3段階は許可の取り消しだ。 厳粛に取り組むべき インドネシア共和国メッカ巡礼およびウムロ事務所イスラーム教徒協会（略称 Amphuri）のアルタ・ハニフ事務局長は、この規制の施行を支持した。同事務局長によれば、政府は無許可のメッカ巡礼事務所の処置については厳粛であるべきだという。現在に至るまでなお問題が起こっているからだ。例えば、ウムロ巡礼予定者の数千名が祖国へ帰国することに失敗したことが挙げられる。 無許可のメッカ巡礼事務所のために最も損失を被るのは巡礼者だという。「不法な巡礼事務所が発見されずに、例えばビザ管理上の問題が起こったら、巡礼者のデータが取れないことについて誰が責任を負うべきなのだろうか」 同事務局長は続けた。規定を違反した事務所が正式なメッカ巡礼事務所であれば話は別だ。もしそのようなことが起きたら、銀行の保証金である定期預金は押さえられるか、それどころか政府によって〔その預金が〕引き出される可能性もある。 同事務局長の見解では、不法なメッカ巡礼事務所の存在も、インドネシアのメッカ巡礼事務所の間に健全ではない争いを引き起こしているという。「この張り合いや競い合いが引き続き起これば、どのようにして巡礼者に良質のサービスを提供できるのだろうか？」 そのため、同事務局長は無許可の全メッカ巡礼事務所に対して、直ちに宗教省に登録するように呼びかけた。「〔不法な〕メッカ巡礼事務所を秘かに〔存在〕せしめ、そして〔巡礼者を〕秘かに出発させ、問題が生じても黙認する。このような状況は、メッカ巡礼事務所に対して悪い印象を与えるのではないか」 弊社主催のこの「宗教省、ガルーダ・インドネシア航空会社合同のメッカ巡礼およびウムロについての午後の討論会と懇親会」という行事には、国営ガルーダ・インドネシア航空会社のセールス・マーケティング・ディレクターのアリフ・ウィボウォ氏、宗教省のメッカ巡礼およびウムロ振興主任であるアーマッド・カルトノ氏、特にインドネシアのメッカ巡礼事務所指導部の数名が出席した。 【Ichsan Emrald Alamsy, ed:wachidah handasah記者】 訳注 1） メッカ巡礼： メッカ巡礼は、大巡礼・小巡礼に分けられる。前者はハジと呼ばれ、イスラーム教徒の義務である五行の１つであり、一年のうち特定の期間（イスラーム暦の12月上旬から中旬）に行われる。大巡礼を果たした男性は、名前の前にハジ、女性はハジャという称号をつける。一方、後者の小巡礼はウムロと呼ばれ、ハジの期間以外いつでも行うことが可能。 2） ウムロ： メッカ巡礼の中の小巡礼に該当し、ハジ（大巡礼）期間以外にもいつでも行うことが可能。 （翻訳者:川名桂子） （記事ID:po1103031kk） 原題：Biro Haji Ilegal Ditertibkan http://koran.republika.co.id/koran/14/130285/Biro_Haji_Ilegal_Ditertibkan ISEA インドネシア語新聞翻訳 TOPへ ISEA TOPへ |