インドネシア語新聞翻訳
2011年1月27日(木)
【レプブリカ紙】


宗教大臣:ハラル証明書の発行権限は政府に戻すべき〔野党と対立〕

【ジャカルタ]
 ハラル証明書(訳注1)を発行する権限の争奪に関する論争が再び活発になっている。スルヤダルマ・アリ宗教大臣は、人々の信頼をつなぎとめるには「ハラルを証するラベル」に関する規制業務は政府に戻したほうが良いと提案している。

 「規制に関する業務は通常政府の問題だ。そのため政府に戻すべきだと考える」と宗教大臣は1月26日(水)夜、ジャカルタのタムリン通りにある宗教省において、2010年のメッカ巡礼総括に関する全国作業部会及び2011年のメッカ巡礼団バティック制服披露会の終了後、記者団に語った。

 大臣は、この問題に関する監督業務が政府に戻されなければ、人々がハラル製品証明書を信用しなくなることが心配だと述べた。彼はまた、ハラル製品保証法案に関しては議論が未だ行なわれていないので、この法案の議論が暗礁に乗り上げている、という話には根拠がないと言明した。

 「ハラル製品保証法案の問題をわれわれは未だ議論していない」と、この開発統一党の政治家は、首を横に振りながら述べた。

 以前に国民議会第8委員会のメンバーで闘争民主党会派のサイド・アブドゥラー氏が、この法案に関する議論は、ハラル証明書を宗教省に委ねることに関、し政府とインドネシア・ウラマ評議会(MUI)(訳注2)の間で見解の大きな相違があるため暗礁に乗り上げていると語っていた。

 「われわれは、MUIにこの件が混乱しないよう話し合いを持ちかけている。MUIは、暗礁に乗り上げた前回の話し合い以降も証明書はMUIの手にあったほうが良いという点で〔われわれ〕闘争民主党と同じ意見だ」と同氏は昨日語った。

 国民議会第8委員会の闘争民主党会派グループの会長であるアダン・ルヒアトゥナ氏は、闘争民主党会派はこのハラル証明書発行業務がMUIの手にあるよう強力に後押しすると言明した。

 「宗教省は忙しすぎる。メッカ巡礼を手配することすら未だ上手くできていない。そのうえ、この問題を手中にしたいとは。闘争民主党会派としては、宗教省に委ねることには反対だ」と同氏は語った。
(Febrina Ayu Scottiati) (feb/her)


訳注
1) ハラル証明書: 食品、薬品、化粧品などがイスラーム法に則って正しく製造されていることを証明するもの。現在はインドネシア・ウラマ評議会が審査のうえ発行している。
2) インドネシア・ウラマ評議会(MUI): 宗教学者が様々な問題に対しイスラーム法に基づいた見解を出す官製のイスラーム組織


(翻訳者:山本肇)
(記事ID:po1101275hy)

原題:Menag: Regulasi Sertifikat Halal Harus Dikembalikan ke Pemerintah
http://us.detiknews.com/read/2011/01/27/071113/1555427/10/menag-regulasi-sertifikat-halal-harus-dikembalikan-ke-pemerintah


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