インドネシア語新聞翻訳
2009年12月27日(日)
【メディア・インドネシア紙】


大統領、中傷を避けるよう呼びかける

【ジャカルタ】
 スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領(SBY)は、人々に対し中傷と虚報を避けるよう呼びかけた。大統領によると中傷と虚報はすでに限度を越えた社会的現象となり、悪習になっているという。

 「現在、自由の権利を表現する上での中傷的振舞い、虚報、粗野かつ暴力的行為が、悪しき社会現象となっている。これらはすでに限度を越えており、それは健全な社会生活の柱石と規範を乱し、弱体化させることになるだろう」とユドヨノ大統領は、12月27日(日)夜、ジャカルタ・コンベンション・センター・ビルで行われた2009年キリスト教徒全国合同降誕祭における挨拶の中で述べた。この降誕祭のテーマは、キリスト教の神は全ての人に優しいというものだった。

 降誕祭には何万人ものキリスト教徒が参加し、コンベンション・ビルを埋め尽くした。一部の信徒はビルの外でこの降誕祭の次第を上映しているスクリーンを見ることでこの式に参加せざるを得なかった。

 キリスト教の神は全ての人に優しいというテーマで、司教協議会会長であるフランシスコ修道会のMD・シトゥモラン司教が、降誕祭の説教を行った。この降誕祭には、ユドヨノ大統領に付き添われたアニ大統領夫人、ブディオノ副大統領夫妻、スルヤダルマ・アリ宗教大臣、全国合同降誕祭委員会議長でもあるEE・マンギンダーン行政改革担当国務大臣、それに闘争民主党中央諮問会議タウフィック・キエマス議長が参加した。

 大統領は、偏見と憎しみに満ちた悪しき行為は紛争や騒ぎを引き起こすことになり、それは民主主義に泥を塗ることになるだらろうと警告した。「われわれは、一緒になってこの泥を塗るような行為を捨て去ろうではないか。真実を尊ぶ宗教の普遍的な価値観に反する行為を捨て去ろう。宗教の指導的立場にある人たちは、この点で建設的な役割を持っている」と述べた。

 大統領は、降誕祭について思いを巡らすことは、実は、降誕祭の精神、倫理、品行、そして国民としてのモラルに関して多くを学ぶことだと述べた。「重要なのは、インドネシア国民が進歩した尊厳のある国民になるように、優れた高貴な良き社会を建設することだ。暗きを排して明るい、後ろ向きでなく前向きな、そして悲観的でなく楽観的な精神を育てようではないか」と呼びかけた。

(翻訳者:山本肇)
(記事ID:po0912273hy)

原題:Presiden Imbau Hindari Fitnah
http://www.mediaindonesia.com/read/2009/12/27/113820/18/1/Presiden-Imbau-Hindari-Fitnah



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