インドネシア語新聞翻訳
2009年7月29日(水)
【メディア・インドネシア紙】


メガワティ−プラボウォ陣営、25の州で再投票を要求

 メガワティとプラボウォの正副大統領候補は、総選挙委員会に対して大統領選のやり直しを全国または少なくとも25の州で行うよう要請した。

 メガワティ−プラボウォ組は、去る7月8日に行われた大統領選挙において違法および不正があった疑いが大きくなってきているので再選挙を行うべきだとしている。

 このメガワティ−プラボウォ陣営の要求は、大統領選挙に対する訴訟の中に盛り込まれ、昨日[7月28日]ジャカルタの憲法裁判所に提出された。これで2組の正副大統領候補が大統領選に対し訴訟を起こすことになった。ユスフ・カラ−ウィラント組がその1日前[7月27日]に訴訟を提出しているからだ。

 総選挙委員会は、7月25日(土)の総会で大統領選挙の結果を確定し、これを総選挙委員会決定第365/KPPS/KPU/2009号に掲載している。それによると、ユドヨノ−ブディオノ組は73,874,562票(60.80%)を獲得し、メガワティ−プラボウォ組が32,548,105票(26.79%)でこれに次ぎ、ユスフ・カラ−ウィラント組は15,081,814票(12.14%)だった。メガワティ−プラボウォ組の訴状は、ガユス・ルンブウン氏を長とする法廷弁護士チームによって提出された。弁護士チームは、憲法裁判所にインドネシア西部時間8時45分、すなわち受付の終わるおよそ2時間前に到着した。

 弁護士チームは、大統領選の不正の疑いの証拠を段ボール箱8箱分持ち込んだ。憲法裁判所の事務官に引き渡された証拠は、52件あった。「これがわれわれが引き渡す証拠だ」とガユス氏は、訴状を提出するときに憲法裁判所のザイナル・アリフィン・フセイン事務官に語った。

 その証拠を受け取った後、事務官は彼らの訴訟を登録番号1601/PAN.MK/VII/2009で受け付けた。

 法廷弁護士チームの一人であるアルテリア・ダーラン氏は、憲法裁判所が大統領選挙の第2ラウンドを行うという要請をかなえてくれることを期待している。

 もし大統領選挙の第2ラウンドがかなえられないのであれば、全州で総選挙のやり直しを要請する、と同氏は続けた。「もしそれもかなえられないようであれば、われわれは問題のあった25州での再投票を要請する」と彼は語った。

公判で合流する
 アルテリア氏は、票が水増しされていた、集計表が操作されていた、投票用紙には事前に候補者名に印がつけられていた、また、いくつかの地方では一人の人物によって候補者名に印がつけられていた、といった疑いに関する十分な証拠に基づく彼らの主張は確実なものであると断言した。

 法廷弁護士チームは、違法かつ不正にユドヨノ−ブディオノ組への投票に数えられた票が、およそ2800万票見つかっていると計算している。チームはまた、投票所の数を減らすことや7月6日に決まった有権者名簿の変更のコピーに関する総選挙委員会の不透明な姿勢も記録している。

 一方、憲法裁判所のアブドゥル・ムクティー・ファジャール副長官は、ユスフ・カラ−ウィラント組から出された訴訟と、メガワティ−プラボウォ組から出された訴訟の公判を同時に行うと語った。この二組から出された訴訟内容が同じであるからだ。

 この訴訟の対象は、2009年の大統領選挙の中で投票結果に影響を及ぼしたと思われる違法かつ不正の疑いに関連していると、同副長官は述べた。「私が請願書を読んだところでは、有権者名簿の問題のほうが大きい」。

 同副長官は続けて、訴訟の書類一式を全て受け取ったのちに憲法裁判所は、訴えられた側としての総選挙委員会とユドヨノ−ブディオノ組など他の関係者に公判への出席を要請する書状を出すことになる、と述べた。

 来る8月4日の最初の公判において、憲法裁判所はユスフ・カラ−ウィラント組およびメガワティ−プラボウォ組が言い続けていた要請の朗読を聞くことになる。「それから翌日に立証が行われ、12日にはわれわれは判決を出す」と彼は述べた。


(翻訳者:山本肇)
(記事ID:po0907293hy)

原題:Mega-Prabowo Menuntut Contreng Ulang di 25 Provinsi
http://anax1a.pressmart.net/mediaindonesia/MI/MI/2009/07/29/ArticleHtmls/29_07_2009_001_011.shtml?Mode=0



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