インドネシア語新聞翻訳
2009年6月8日(月)
【メディア・インドネシア紙】


党員の背反が続く

ある特定の大統領−副大統領候補ペアを支持することに関する党首脳部の決定に対して党員の背反が続いている。

 プラボウォ支持者統一戦線(F-PPP)に参加している開発統一党(PPP)(訳注1)の一部の党員は、カアバ神殿をシンボルとするこの党の一般支持者に対し、正副大統領候補として、党が支持しているユドヨノ−ブディオノのペアでなく、メガワティ−プラボウォのペアに支持をシフトするよう働きかけている。

 「われわれは国会議員選挙でPPPが獲得した票の30%、すなわち180万票がプラボウォ支持にまわることを目標としている」とF-PPPの全国調整役ジョコ・プルワント氏は昨日ジャカルタで述べた。

 彼は続けて、F-PPPは5人の広域調整役、33人の州レベルの地域調整役、481人の県/町レベル、6,286人の郡レベルの調整役を置き真剣に取り組んでいると述べた。

 プラボウォ氏を支持しF-PPPに参加しているPPPの幹部には、中央本部会議長ルスディ・ハナフィ氏、副事務局長のソマリ・アブドゥル・マリク氏、ウサマ・アルハダル氏、およびソフィヤン・ウスマン氏、党青年部代表カバー・ジョコ・プルワント氏、およびPPP会派のハビル・マラティ氏がいる。このほか、PPPの支持者であるアーティスト、エミリア・コンテッサさん(訳注2)と彼女の娘ドゥナダさんもプラボウォ氏に支持を寄せている。

 一方、民族覚醒党(PKB)(訳注3)、国民信託党(PAN)(訳注4)、および西ジャワ州PPPの党員および支持者は昨日メガワティ−プラボウォの正副大統領候補に対する支持を表明した。

 「われわれはこの二人の候補者が庶民の側に立っていることを確信している」とPKBの地域支部役員会事務局長代理のジャバール・エンジャン・フドリ氏は述べた。

 一方、福祉正義党(PKS)(訳注5)の党首ティファトゥル・スンビリン氏は、スラバヤで行われたユドヨノ−ブディオノのペアに対する支持を宣言する式において、PKSはユドヨノ−ブディオノ両候補を事務的に支持しているのではなく、研究を重ね党の手続きを踏んだうえでのことであると表明した。

 「PKSは改革派の党とのみ連帯したい。幹部も有権者も、まだスハルト時代のメンタリティーを持っているグループと連帯をくむことを、拒否している。ユドヨノ−ブディオノを支持する25の党の合同チームは改革グループだ」とティファトゥル氏は述べた。

 さらに、地方首長選挙での経験に基づき、PKSは改革派でない党を乗せる馬になることだけは、もはや望まないと彼は続けた。

訳注
1) 開発統一党(PPP): スハルト政権期から続くイスラーム政党
2) エミリア・コンテッサ: 1970年台に人気のあった女性ポップ歌手
3) 民族覚醒党(PKB): 伝統主義的イスラーム組織ナフダトゥル・ウラマを支持基盤とするイスラーム政党
4) 国民信託党(PAN) : 改革派イスラーム団体ムハマディアを支持基盤とするイスラーム政党
5) 福祉正義党(PKS) : 都市イスラーム層を基盤とする政党で清潔なイメージで伸びた。


(翻訳者:山本肇)
(記事ID:po0906083hy)

原題:Pembangkangan Kader Berlanjut
http://anax1a.pressmart.net/mediaindonesia/MI/MI/2009/06/08/ArticleHtmls/08_06_2009_005_005.shtml?Mode=0



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