インドネシア語新聞翻訳
2009年4月3日(金)
【メディア・インドネシア紙】


ナフダトゥル・ウラマのメンバー、一般者は国民信託党を選ぶとの確信

 2009年の総選挙での国民信託党(訳注1)の支持者は、ムハマディア(訳注2)のメンバーだけではなく、ナフダトゥル・ウラマ(訳注3)のメンバーや一般者もいる。

 昨日ランプン空港のオープン・キャンペーンで、国民信託党のストゥリスノ・バキル総裁はそう述べた。

 そのため同総裁は、国民信託党が国民議会の100議席を獲得できると見ている。さらにスマトラにおいては、ランプン州、アチェ州、西スマトラ州、リアウ州で国民信託党の得票が伸びるとし、同総裁はさらに付け加えた。

 国民議会での100議席獲得目標を実現するために、国民信託党は地域の特徴に基づいたアプローチを行う予定だ。例えば、ランプン州の住民の大多数はジャワ民族であるため、ジャワ民族に焦点を当てたアプローチが行われる。来る4月9日の総選挙ではランプン州での2倍の得票を目標としている。

 「前回の総選挙を例に挙げると、国民議会における国民信託党の2議席はランプン州出身者だったが、今回は4議席になることが目標だ」

 インドネシアの全ての村のために補助金10億ルピア(約875万円)を獲得するよう、国民信託党は戦うつもりだと、この機会にストゥリスノ総裁は約束した。

 クパンのフロバモラ・スポーツ会館の広場において、インドネシア・ラヤ運動(グリンドラ)党(訳注4)全国キャンペーンの担当スポークスマンであるプルマディ氏は、農民が彼らの権利を行使することを政府が妨げていると述べた。農民が経験している困難とは、安い肥料がないために正規ではない肥料が出回り、籾や種苗の価格も高くなり続け、正規ではない種苗も出回っていることだ。

 種苗や肥料が高いのは政府が国民の保護を怠っていることを示している、とプルマディ氏は続けた。

 一方、民族覚醒党(訳注5)と月星党(訳注6)は、ジャカルタでのオープン・キャンペーン時に大衆を動員することはなかった。その代わりに月星党は社会奉仕、労働奉仕、そして無料の医療行為のみを行った。

 現在ムハイミン・イスカンダル氏が率いる民族覚醒党も、同じようなことを行った。ジャカルタ首都特別州の民族覚醒党地域理事会のザイナル・アリフィン・ナイム議長は、国民の理解がまだ不足している投票方法(訳注7)についての呼びかけを行うと述べた。

民主改革党(訳注8)全国指導部のラクサマナ・スカルディ調整役は、ブカシ県チビトゥンのワナジャヤ村でのキャンペーンにおいて、数百人の支持者の面前で、2009年の総選挙の大統領候補として立候補する意思があることを明らかにした。

 2009年の総選挙は、民主改革党が国民から愛される新政党として進出するよい契機だと、同調整役は明言した。


訳注
1) 国民信託党: イスラーム系組織ムハマディアを支持基盤とする政党。1998年設立
2) ムハマディア: 改革派イスラーム団体
3) ナフダトゥル・ウラマ: インドネシアの伝統主義的イスラーム組織
4) インドネシア・ラヤ運動(グリンドラ)党: スハルト元大統領の娘婿だったプラボウォ将軍が党首である新党
5) 民族覚醒党: ナフダトゥル・ウラマを支持基盤とするイスラーム主義政党
6) 月星党: 旧マシュミ党の継承者を自認するイスラーム政党
7) 投票方法: 今回の選挙の投票方法は、従来の投票用紙に釘をさして選ぶ方法から印をつける方法へと変更になっている
8) 民主改革党: 2005年に改革派ラクサマナを中心に結成された



(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:po0904033kk)

原題:NU, Marhaen Diyakini Pilih PAN
http://anax1a.pressmart.net/mediaindonesia/MI/MI/2009/04/03/ArticleHtmls/03_04_2009_003_004.shtml?Mode=1



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