インドネシア語新聞翻訳
2009年3月24日(火)
【レプブリカ紙】


アル・イルシャド、イスラーム教徒に選挙権行使を呼びかけ

【ジャカルタ】
 アル・イルシャド協会(訳注1)のユスフ・ウツマン・バイサ中央本部役員会議長は、全イスラーム教徒、特に国内外のアル・イルシャドの会員に対し、2009年総選挙で選挙権を行使するようにと呼びかけた。ユスフ議長はまたインドネシアのイスラーム教徒に、良心の声に従って責任ある態度で選挙権を活用して欲しいと訴えた。

 「品格があり節度ある政治道徳に基づいた行動を示すようにと、われわれは同じことを各種の会議や会合で様々なグループの人たちに伝えてきた」と同議長は23日(月)、ハジ・ポンドック・ゲデ会館で行われたアル・イルシャドの総会開会の挨拶の中で述べた。この総会はアブリザル・バクリー国民福祉担当調整大臣によって開会式が行われた。

 アル・イルシャドはまた高潔で信頼のおける、そしてイスラーム教徒が己の信仰を実践するのに良い環境を作ってくれる指導者を選ぶよう信徒たちに要請した。同議長は、アル・イルシャドのこの総会は戦略的な意味を持っている。何故なら2009年総選挙のキャンペーンの雰囲気のさなかで行われているからだと述べた。

 同議長はまた、今回の総会は組織を内部的に統合強化するための良いタイミングであり、人々の生活上の要望に関連する提言をいくつか行い、内部的にも外部的にも戦略的な決定を行うことになると述べた。

 「当協会は信徒に関わる諸問題に対し関心と展望を持っており、その使命は良い行いを推進し悪い行いを排することだ」と彼は語った。3月23−25日の3日間の日程で行われるこの総会には、20の地域指導部会と100の支部指導部会から700人の参加者と66人のオブザーバーが参加している。

 「われわれはこのフォーラムを何人かの国の高官から意見や忠告を得るために活用する。それによって参加者がより広い情報を持つことになり、政府が政策を実施する上で協力できるようになる」と同議長は述べた。

 彼は、アル・イルシャド協会は教育と宣教という二つの主要な柱を持っており、95年前に創設者であるアッハマド・ソールカティ師が打ち出したアル・イルシャドのイデオロギーの本質を受け継いでいると語った。

 「創設者たちは、インドネシアにおける純粋なイスラーム思想の中で革新的な行動において一貫していた」と説明し、アル・イルシャドは将来に向けて教育機関、病院、弱者家庭の子供たちのための保育所などを設立して組織の発展に努めると続けた。

 同議長はまた、この2009年の総会が将来のイスラームの栄光のために新しい突破口を開くことができるのを期待している。「どのようにしてイスラーム教徒に一層の力をつけさせることができるかだ。なぜならイスラーム教徒は実際には人材としても経済力においても非常に大きな可能性を持っているからだ。」今日現在アル・イルシャドはおよそ5百万人の会員を抱えている。

 ユスフ議長に先立って、アミン・ラジャブ事務局長が、アル・イルシャドはどこにも縛られず、どこの政治組織にも政党にも関係を持たない、独立したイスラーム組織であると述べた。


訳注1) アル・イルシャド協会: アラブ系インドネシア人のイスラーム組織を前身として1914年に創設された。教育、宣教に重点を置く。


(翻訳者:山本肇)
(記事ID:po0903241hy)

原題:Al-Irsyad Imbau Umat Islam Gunakan Hak Pilih
http://www.republika.co.id/koran/14/39571/Al_Irsyad_Imbau_Umat_Islam_Gunakan_Hak_Pilih



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