インドネシア語新聞翻訳
2009年2月27日(金)
【メディア・インドネシア紙】


福祉正義党、カラ大統領候補支持を表明

 福祉正義党はユスフ・カラ氏を大統領候補に担ぎ出す意向を明らかにした。

 福祉正義党のティファトゥル・スンビリン党首は、昨晩ジャカルタの福祉正義党中央指導部会事務所でカラ氏を迎えるにあたり、その意向を伝えた。福祉正義党は、ゴルカル党の政治組織からの全面的な支持を(条件として)求めている。

 「2004年にゴルカル党はウィラント氏を大統領候補として担ぎ出したが、政治組織は動かなかった。その失敗を繰り返さないように。我々は議会総選挙の議席獲得数40%を基盤とした、強い連立内閣を希望する」と同氏は明言した。

カラ氏は大統領候補になる準備が出来ている。ゴルカル党の中央指導部会総裁も兼任するカラ氏は、現在大統領職である民主党の大統領候補、スシロ・バンバン・ユドヨノ氏と面と向かって戦うつもりだ。福祉正義党もカラ氏とヒダヤット・ヌル・ワヒド氏を(大統領・副大統領候補として)立てる準備が出来ている。

西部インドネシア時間(訳注1)の17時40分に福祉正義党事務所に到着し、カラ氏はすぐに事務室に入った。同氏はティファトゥル氏とヒダヤット氏に抱擁とキスで迎えられた。

 「方針はもうはっきりしている」会談開始時にティファトゥル氏は述べた。カラ氏に同行したゴルカル党の高官には、アクサ・マームッド氏、ブルハヌディン・ナピトゥプル氏、そしてプリヨ・ブディ・サントソ氏がいた。

 十分に和んだ雰囲気の中で、さらにティファトゥル氏とカラ氏は「2009年の議会総選挙後の連立内閣の方針」という討論で意見を交換し合った。「パダンの町へ来たなら、米を買うのを忘れないで下さい。カラ氏がマンパンに来たなら、それは合意を意味する」とティファトゥル氏は述べた。

 ティファトゥル氏も、福祉正義党がゴルカル党と最終的に連立した場合の交渉条件を出した。「ヒダヤット・ヌル・ワヒド大統領候補もここに出席したが、これはゴルカル党と連立したならば、ヒダヤット氏が副大統領になることを意味する」とティファトゥル氏は述べた。

意見の交換
 指名を受け、カラ氏も答えた。「ふつうの畑ではなく、稲穂で一杯の畑だ。曖昧な目的ではなく、親交を深めるために来た」議会総選挙後の連立内閣について、カラ氏はようやく述べ始めた。

 福祉正義党の招待に答えた形でのこの来訪は、2009年の総選挙に向けて親交を深めるための政治的コミュニケーションの試みだと、カラ氏は述べた。「この親交については、様々な解釈がされて構わない」実際にはゴルカル党と福祉正義党の連立は、2004年に既に構築されていたと、同氏は付け加えた。

 ヒダヤット・ヌル・ワヒド氏も負けてはいなかった。同氏は自身がジャワ人であることを強調すべく、ジャワ語の詩を発表した。その内容によれば、南スラウェシ出身のカラ氏には、ジャワ出身のヒダヤット氏が相応しいという。

 カラ氏が福祉正義党事務所を去った後、ティファトゥル氏は報道陣に向かって次のように述べた。ゴルカル党が最終的にカラ氏を大統領候補に立てれば、福祉正義党はカラ氏を支持すると述べた。ティファトゥル氏によれば、カラ氏は真剣だが、ゴルカル党はまだはっきりしていないという。ゴルカル党には、現在まだ2つの異なる見解がある。

 一方、北スマトラ州キサランのゴルカル党顧問会のスルヤ・パロー会長は、昨日次のように述べた。ゴルカル党は、今後もなおユドヨノ・カラ両氏が手を携え、調和し、残り8ヶ月の彼らの政権のやり残しを、完結することを支持するつもりだ。

 福祉正義党の政治情報関係筋によれば、インドネシア闘争民主党がゴルカル党と手を携える方針については、予断を許さないという見解もある。インドネシア闘争民主党中央指導部会のタウフィク・キエマス会長は、今後も闘争民主党とゴルカル党が連立することを希望している。「本来ならば、インドネシア闘争民主党とゴルカル党間の連立内閣が望ましい」と同会長は述べた。


訳注1) 西部インドネシア時間: インドネシア時間は、西部インドネシア時間(日本時間−2時間)、中部インドネシア時間(日本時間−1時間)、東部インドネシア時間(日本時間と同じ)に分かれいる。首都ジャカルタは、このうち西部インドネシア時間に属す。


(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:po0902273kk)

原題:PKS Terang-terangan Dukung Capres Kalla
http://anax1a.pressmart.net/mediaindonesia/MI/MI/2009/02/27/ArticleHtmls/27_02_2009_001_008.shtml?Mode=1



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