2007年6月26日(火)

ムハマディアの民族太陽党は、明日の政治家を養成する必要がある

 ムハマディア(注1)は、政治的な役割をより積極的に担うべきだという評価を受けている。このイスラーム団体は、傘下の組織にもっと自由な政治活動をさせるべきであり、政治分野で新しい勢力を創造できるように変わる必要がある。

 ムハマディアは今後、政治面でより大きな役割を担うべきであり、「そうしなければ、手遅れになるだろう」と民族太陽党(PMB)(注2)の議長イマム・アッダルクトニ氏は、リアウ州ペカンバルで行われた、民族太陽党リアウ州指導部の発足宣言と役員就任式の合間に語った。

 イマム氏が言いたいのは、ムハマディア傘下の組織は、今から政治の世界に進出しなければ、ムハマディアは2014年の総選挙を素手で戦わざるを得なくなるということである。元ムハマディア青年部議長でもある同氏は、現在各政党に多くの幹部候補者を出しているナフダトゥル・ウマット(信徒覚醒)(注3)を例に挙げ、「これらの幹部候補者は、2014年の総選挙で競争力を持つだろう」と語った。

 幹部候補者の中には、民主党(注4)中央本部役員会議長アナス・ウルバニングルム、開発統一党(注5)中央本部役員会議長スルヤダルマ・アリ、そして民族覚醒党(注6)中央本部役員会議長ムハイミン・イスカンダルなどがいる。
「民族太陽党が力を入れているのは、ムハマディアの政治参加を進めることだ」とイマム氏は言った。民族太陽党は、すでに10州で役員会を持っているが、役員構成は24州に及び、80%の役員がムハマディアの若い幹部候補者だと語った。

 民族太陽党の中央本部役員会事務局長アフマド・ロフィクは、この党は赤い色のロゴを持ち、イスラームを基本としていると説明した。「民族太陽党は、進歩に対して賛成の立場のイスラームだ。そして1912年にキヤイ・ハジ・アフマド・ダフラン師(注7)が設立した組織の布教に対し、政治的な支えとなることが期待されている」
ロフィク氏は、民族太陽党が政治闘争が極めて重要であること、イスラームの他の布教方法と同じくらい重要なことを十分に理解していると語った。「政党を通じて、政治工作をすることができる。その目的は明確で、進歩と正義と福祉をめざす真のイスラームを達成することだ」

 民族太陽党は、2006年12月11日に設立宣言された。その目的は、今日さらに諸政党が耳を傾けなくなった、ムハマディア会員の念願を努めて引き受けることである。設立宣言者たちによると、ムハマディア会員の票は極めて大きな基盤を持っているが、「(票が)預けられたままになっている」という印象があり、その結果、彼らの念願は聞き入れられていない。「民族太陽党の誕生は、ムハマディア内部での話し合いで決められた様々なことを反映してもいる」とイマム氏は語った。

注1) ムハマディア: 改革派イスラーム団体
注2) 民族太陽党: ムハマディアの一部の人、特に若い人たちが中心になって、2006年に設立した政党(ムハマディアを支持基盤とする政党には他に国民信託党がある)
注3) ナフダトゥル・ウマット: ナフダトゥル・ウラマ(NU)と、NUの全体役員会が設立した民族覚醒党(PKB)の間のビジョンの相違により設立された団体
注4) 民主党: 当時政治治安調整相であった現ユドヨノ大統領を大統領候補にするため、2002年に結成された政党。
注5) 開発統一党: スハルト政権期から続くイスラーム政党。
注6) 民族覚醒党: NUを支持基盤とするイスラーム主義政党。
注7) アフマド・ダフラン: 1986-1923ジョグジャカルタの出身で、ムハマディアを創設したイスラーム改革主義指導者


(翻訳者:山本肇)
(記事ID:po0706261hy)

原題:PMB Muhammadiyah Perlu Ciptakan Tokoh Politik Masa Depan'
http://www.republika.co.id/Online_detail.asp?id=297989&kat_id=43



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