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インドネシア語新聞翻訳 2010年8月6日（金） 【レプブリカ紙】 イスラーム諸国はハラルなワクチンが製造可能になることが期待されている 【ジャカルタ】 イスラーム諸国は早急に自力でのワクチン製造が可能になることが期待されている。その中にはメッカ巡礼のための髄膜炎ワクチンも含まれる。保健省のスリ・インドラワティ製薬・健康器具指導局長は、実際イスラーム諸国は現在ハラル（訳注1）な製品〔の製造〕を優先事項にしていると語った。 髄膜炎等のワクチンだけでなく、食品など他のハラルな製品に対しても同様だ。現在イスラーム諸国はハラルな髄膜炎ワクチンおよびその他のワクチンを自力で製造すべく研究を行っている。「イスラーム諸国は自力でワクチンを製造すべく努力中だ」と8月5日（木）彼女はジャカルタで語った。 あるイスラーム国、すなわちカタールはすでにこの研究を始めている。インドネシアも研究を行うよう呼びかけられておりこの誘いを歓迎している、と彼女は語った。とはいえ、自力でワクチンを開発するには長い時間を要するので忍耐が必要だと彼女は述べている。いずれにせよ、その試みはすでに始まっている。 スリ局長によると、イスラーム諸国もハラルなワクチンを自力で開発するのに充分な専門家を擁している。ひとつ認識を統一しておかなければならないのは、ハラルとハラム（訳注2）の定義自体だ。というのは、イスラーム諸国の間に見解の相違があるからだ。 彼女は、ハラル性が99％であっても受け入れる国があることを、例としてあげた。しかし、他の国々は100％ハラルであることを基準としている。「この見解の相違はイスラーム諸国の間で解決すべきことだ」と彼女は述べた。 もし見解の統一が実現されたなら、イスラーム諸国が協力してハラルなワクチンを自力で製造することが容易になるだろう、と同局長は語った。恐らくインドネシア・ウラマ評議会（MUI）（訳注3）が、この種の問題を話し合うために、すでに他の国々の同様の組織と連絡を取っているだろう、と彼女は述べた。 この8月6日から9日までの間バンドンで開かれる「イスラーム諸国におけるワクチン開発会議」が、イスラーム諸国による自力でのワクチン開発の実現化を後押しすることになると期待されている。彼女は、ハラルな髄膜炎ワクチンおよびその他のワクチンはイスラーム国だけの関心事ではないと述べた。 他の諸国もハラルなワクチンに関心を持っている、と同局長は述べている。というのは、彼らはイスラーム諸国の市場が非常に大きいと見ているからだ。一方、アフマド・ヘルヤワン西ジャワ州知事は、ハラルなワクチンの共同開発を実現するには、きちんと公式に〔イスラーム諸国が合意することが〕必要だと語った。 今度の会議はイスラーム諸国におけるワクチンの問題に解答を与える上で前進の一歩になると同知事は説明した。「これは良いタイミングだ」と彼はアンタラ通信に引用されているように語った。 合意の公式化 8月4日（水）エンダン・スディアニンシ保健大臣は、住民の大部分がイスラーム教徒であるイスラーム諸国は、ハラル性が明白であるワクチンを製造する上での合意を公式化する必要性を明言した。「イスラーム国がこの件を実現するために一つにまとまることが望ましい」と同大臣は語った。 イスラーム諸国と住民の大部分がイスラーム教徒である国々は、ワクチンを自前で生産することが非常に必要だと同大臣は考えている。これは、イスラーム諸国のヨーロッパや米国などのワクチン製造国への依存を減らすためだ、と大臣は続けた。 やがて自前で生産されるワクチンは、髄膜炎ワクチンだけでなく、マラリアやデング熱などの他の病気のワクチンにも及ぶだろう。自前で生産することにより、髄膜炎ワクチンのようにそのハラル性を巡って議論が起きることもなくなるだろう。 元女性・児童問題担当国務大臣のコフィファ・インダル・パラワンサ氏は、これまでインドネシアに流通していたワクチンや薬品の中に、ハラル性が明白でないものがまだ多くあると述べている。これは、これらワクチンや薬品にハラルであることを証するラベルを添付することが行われなかったことが原因だと元大臣は考えている。 訳注 1） ハラル： イスラーム法によって許容されている行為、摂取物 2） ハラム： イスラーム法によって禁止されている行為、摂取物 3） インドネシア・ウラマ評議会： 宗教学者が様々な問題に対し、イスラーム法に基づいた見解を示す官製のイスラーム法学組織 （翻訳者:山本肇） （記事ID:li1008061hy） 原題：Negara Islam Diharap Mampu Buat Vaksin Halal http://koran.republika.co.id/koran/14/116676/Negara_Islam_Diharap_Mampu_Buat_Vaksin_Halal ISEA インドネシア語新聞翻訳 TOPへ ISEA TOPへ |