インドネシア語新聞翻訳
2010年6月11日(金)
【レプブリカ紙】


6-7月は世界の「ハラル月」

【ジャカルタ】
 ハラル(訳注1)の動向は確かに世界中に広まっている。その証拠に全世界の様々な国がハラル製品を競って製造し、2010年6-7月に国際的なハラル展を開催する。どんな国が参加しているのだろうか?

 ハラル食品やハラル製品に対する需要は、ますます高まっている。アジアだけではなく、ヨーロッパにまで広まった。ハラル食品やハラル製品を競って製造するメーカーがさらに増えたことだけではなく、国際的なハラル展を通じてもこのことは実証されている。

 去る2010年6月3日に、我々の隣国であるブルネイ王国が正式に開催した「国際ハラル・エキスポ2010」が皮切りとなった。4日間連続して行われたそのイベントと同時に第5回「国際ハラル市場会議2010」も開催された。

 世界の各地では、ロシアも参加している。去る2010年6月7-9日にロシア・イスラーム法律顧問審議会が初めてハラル製品展を開催した。さらに在モスクワ・インドネシア大使であるハミッド・アワルッディン氏は、その国際的な展覧会の開催に際して出席するという栄誉を受けた。

 ロシアで初めて行われたそのハラル展は、とりわけロシアのイスラーム教徒がハラル製品の需要を満たす上での生活支援を目的としているだけではない。展覧会に参加する投資家たちを通じて、ロシア国内のハラル製品の発展を強化することも目的としている。

 国内の政権危機に負けじとばかりに、タイも近日中に同様のイベントを開催することになっている。2010年6月19-20日にプーケット・ハラル展(IMT-GT)、2010年7月1-2日にバンコクで世界ハラル会議が開催される予定だ。マレーシアでは、2010年6月23-25日にすでに第7回目となるMIHAS(国際ハラル・ショーケース)が開催される。

 インドネシアではどうだろうか?〔世界〕最大のイスラーム国家として、今年はインドネシアも後れを取りたくない。来る7月23-25日の国際ハラル展(国際ハラル・ビジネスとハラル食品エキスポ、略称 IHBF)期間中、 LPPOM MUI〔インドネシア・ウラマ評議会(訳注2)の食品・薬品・化粧品審査会〕によって、4つのイベントが熱心に次々と開催される。

 その活動の中には、2010年7月23日の世界ハラル・フォーラム、2010年7月24-25日のハラル保証システム国際研修、2010年7月25日の世界ハラル証明諸組織会議(世界ハラル会議)がある。

 このハラル展は、最後は竹のカーテンの国である中国によって締めくくられる。中国は2010年7月27-30日にハラル製品展とハラル保証システム(HAS)研修を開催する予定だ。さて、ハラル製品に関心があるイスラーム教徒として、来る7月に開催されるIHBFに参加して、一緒にこのハラル月〔のイベント〕を成功させようではないか。(資料:LPPOM MUI)
【dev/Odi記者】


訳注
1) ハラル: イスラーム法によって許容されている行為、摂取物
2) インドネシア・ウラマ評議会: 宗教学者が様々な問題に対し、イスラーム法に基づいた見解を示す官製のイスラーム法学組織

(翻訳者:川名桂子)
(記事ID:li1006115kk)

原題:Juni - Juli, Bulan Halal Seluruh Dunia!
http://us.detikfood.com/read/2010/06/11/154946/1376428/901/juni--juli-bulan-halal-seluruh-dunia



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