インドネシア語新聞翻訳
2009年12月18日(金)
【デティック紙】


MUI、ハラル賞を授与する

【ジャカルタ】
  インドネシア・ウラマ評議会(MUI)(訳注1)の食品・薬品・化粧品審査会(LPPOM)はハラル証明書(訳注2)に関連していくつかの企業に表彰状を授与した。LPPOMからハラル賞を受賞した企業は6社だ。

 このハラル賞の発表は、昨日12月17日(木)に閉幕したジャカルタのツイン・ホテルでの表彰式の中で行われた。LPPOMのプレス・リリースによると表彰を受けた企業は6社だった。

即ち、
1. チェイル・ジェダン・インドネシア社: MUIにハラルの資格申請をした最初の企業として〔必須アミノ酸、家畜飼料などを生産、訳者注〕
2. ティエン・グループ:ハラル保証制度による最初の証明書の取得企業として〔サプリメントを生産、訳者注〕
3. サリ・ムラティ・クンチャナ社(ピザハット): レストランの分野でMUI証明書の資格を充たす努力をした模範企業として
4. エッセンス・インドネシア社: 調味料生産の分野でMUI証明書の資格を充たす努力をした模範企業として
5. クインドフード社: 中小企業の分野でMUI証明書の資格を充たす努力をした模範企業として〔スナック菓子などを製造、訳者注〕
6. ヌートゥリフード・インドネシア社: 加工食品の分野でMUI証明書の資格を充たす努力をした模範企業として〔飲料メーカー、訳者注〕

 この表彰が、この基準をクリアーする他の企業にとっても、彼らの製品のハラル性を高めるために最善を尽くすモチベーションとなることが期待される。

 この表彰式でMUIのLPPOM委員であるルクマヌル・ハキム氏は、LPPOMはインドネシアにおいてハラル証明書を発行する際の検査機関として機能していると述べた。従って、LPPOMは、MUIのハラル証明書を獲得するための条件に対し、当然ある基準を持っている。その基準は、論拠としてイスラーム法の本義に基づくとともに、ハラル性に関して人々の話題になっている問題に対し、MUIのファトワ委員会(訳注3)が出したウラマたちの見解にも基づくものだ。

 そのほか、LPPOMはその機能を果たす上で標準作業工程を持っていると思われる。標準作業ガイダンスは、基本的に、組織の標準作業諸工程を定めるものであるとともに、その組織の全ての決定と行動、およびその組織に属する人によるその組織の設備・制度の利用が効果的、効率的、一貫的、標準的、かつ体系的であることを確認するものだ。

 食品、薬品、化粧品の検査機関としての機能を果たすとともに、ハラルの検査も行ってきたLPPOMは、実際に人々が考えているように基準とそのガイダンスをすでに持っているが、まだそれを社会に広く公表はしていなかった。そこでLPPOMは『ハラル証明書の条件とガイダンス』という本を出した。

訳注
1) インドネシア・ウラマ評議会: 宗教学者がさまざまな問題に対し、イスラーム法に基づいた見解を示す官製のイスラーム法学組織
2) ハラル: イスラーム法によって許容されている行為、摂取物
3) ファトワ: イスラーム法に基づく宗教学者の見解

(翻訳者:山本肇)
(記事ID:li0912185hy)

原題:MUI Sampaikan Anugerah Halal Award
http://www.detiknews.com/read/2009/12/18/170119/1262484/10/mui-sampaikan-anugerah-halal-award


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